何度でも言う TV界は視聴率に代わる指標を考えるべき!!

2009年6月18日ゲンダイネット



「月9始まって以来の低視聴率といわれた『婚カツ!』も録画率ではいい成績を収めている」


――先月、日刊ゲンダイ本紙が書いた記事がその後、ネットを中心に大きな反響を呼んでいる。やっぱり、現在の視聴率に“違和感”を持っている読者は多数いるようだ。



 そこで、今回は、「視聴率」と「録画率」比較の第2弾。前回は老舗のテレビ誌「TVガイド」が調べた数値を使ったが、実は録画率を独自に調べているところはもう1カ所ある。


ネット事業者So―netが運営する「Gガイド テレビ王国」だ。今度はこの数値(6月1~7日調べ)で比較してみると――。やっぱり「婚カツ!」はトップ10に入っている。



「その他、目立つところを見ると、視聴率調査ではトップ30にも入らなかったドラマ『白い春』(阿部寛主演)や『スマイル』(松本潤主演)も10位以内に入ってます。


ちなみに、首位は例のキムタクの『MR.BRAIN』。視聴率では3話目で20%台を陥落し、『BOSS』(天海祐希主演)に抜かれたけど、録画率では好調を続けています」(テレビ関係者)
 その「BOSS」が録画率では2位。以下、映画「ターミネーター3」「千と千尋の神隠し」、アニメ「鋼の錬金術師」と続いている。



「逆に、視聴率は好調でも録画率が振るわない番組を見ると『ネプリーグ』『行列のできる法律相談所』などのお笑い系が目立ちます。こうした番組は“見る”というよりも“つけている”ケースがほとんどだから、録画率が低いのも納得です」(前出の関係者)



 日刊ゲンダイ本紙は再三にわたって「テレビ界は早く“視聴率至上主義”から脱すべき」と主張してきた。今回の比較でも、従来の視聴率では測れない視聴傾向のあることがハッキリした。今やテレビ番組は携帯のワンセグやネットでも見られるから「録画率」も万能ではないだろう。



 しかし、少なくとも「ただ眺めている」番組と「わざわざ録画して見る」番組で、どちらが視聴者に望まれているかは自明だ。


そろそろテレビ界は本腰を入れて考え直した方がいい。