ジャニーズ崩壊の危機? キムタク超えた新視聴率女王



2009/06/11 ZAKZAKより


 民放各局で4月にスタートした連続ドラマの視聴率が軒並み振るわない中、フジテレビ系の刑事ドラマ「BOSS」(木曜午後10時)が唯一、堅調な視聴率をキープ。昨年アラフォーブームに火をつけた女優、天海祐希(41)が新たな“視聴率女王”に浮上している。


 「BOSS」の視聴率は初回から18.1%をマーク。一時下がったが今月4日の第8話も17.1%と安定感を見せ、同じ週では、SMAP・木村拓哉(36)が主演する「MR・BRAIN」(土曜午後7時56分)の16.3%を抜き、民放ドラマのトップに立った。


【民放でトップ】


 天海が演じるのは、警察庁キャリアで、警視庁に新たに設けられた「捜査1課特別犯罪対策室」の室長に就任したニューヨーク帰りの警部、大澤絵里子役。


 FBI仕込みの交渉術とプロファイリングで難事件の捜査に臨み、変わり者ばかりの部下たち(玉山鉄二、戸田恵梨香、溝端淳平、ケンドーコバヤシ、温水洋一)をまとめる姉御肌だ。

 作家の麻生千晶氏は天海の魅力をこう語る。



 「宝塚を退団して間もないころは、サイズが大きくてテレビの小さなフレームに収まりきっていない感じがありましたが、ようやく時代が彼女に追いついてきた。今は不況で男性がフニャフニャして、女性のほうが強くなっている時代。彼女が演じるような、美しくて頼もしいボスには、同性も好感を持つはず」



 天海を支えるのは、からかいながら、理解を示す警察庁参事官・野立役の竹野内豊(38)。


 「正当派の二枚目役でスタートして、年齢を重ねながら、いろんな役に挑戦してきたが、失敗作が多かった。でも、今回はヒロインと絶妙な距離感を取っている」(麻生氏)


 天海がエキセントリックな教師を演じた日本テレビ系「女王の教室」で児童を演じた志田未来(16)も第6話で、知能犯の女子高生役を好演した。村瀬健プロデューサーは日本テレビからフジに移籍した切れ者で、日テレ時代は志田の主演ドラマ「14才の母」を手がけた人物。そして天海、竹野内、志田は実は所属事務所が同じだ。“あ・うん”の呼吸が通じる間柄ならではの連携が奏功したようだ。



 一方、キムタクの「MR.BRAIN」は初回、2回目と続いた20%超えにブレーキがかかった。前回は後輩のKAT-TUN・亀梨和也(23)がゲストに出演。同じ事務所の人気者をブッキングしても、常にプラスに働くわけではないようだ。(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)