【生命工学②】 | 柳緯秀圭の舞~桜梅桃李~

【不老不死は可能か?】


奏の始皇帝は不老不死を追い求め、

たくさんの「仙人」と称する人たちに取り巻かれて、

いろいろな薬や方法を試したそうだ。
しかし、それだけ努力したにもかかわらず、

始皇帝も泉下の人となってしましました。


…つまり現実には不老不死はあり得ない!!!!!


…。


それにしても、なぜ多細胞生物(ヒト)には「死」があるのだろうか。


どうやら多細胞生物のDNAには

最初から「老化」や「死」がプログラムされているのではないかと言われている。


例えば、DNAの二重らせんを束ねている“テロメア”という部分がある。

この部分は細胞が分裂するたびに短くなる。

そしてある程度まで短くなってしまうと、もうその細胞は分裂する能力を失ってしまう。


これが多細胞生物の「死」の原因の1つと考えられている。


いわば、細胞分裂のたびにテロメアという《回数券》を使っていって、

回数券を使い果たせばあとは老化と死があるばかりということ。


しかし、私たちは「死」を得た代わりに※【有性生殖】で子どもを残す方法を持っている。

そしてそれが多様な個性を生みだしている。


…どうやら私たちは、生物の何億年にもわたる進化のなかで、やっと《死ぬ能力》を手に入れた生き物であるといっていいようだ!

                


※【有性生殖】:両親の遺伝子が混ざることでさまざまなタイプの子孫が生まれるので環境の激変があっても全滅を防ぎやすい。