ZOOMで研修会「腎臓とeGFR」 | ワイズファーマシー

ワイズファーマシー

知る人ぞ知る隠れた妙薬の店

秋田県五城目町に静かにたたずんでいます
大きな看板はありません
外観はチョコレートケーキ
店内は山小屋風

薬局らしくない薬局の
薬剤師ゆきの日記

どうぞよろしく
お願いします

ZOOM研修で学んだことシンプルに伝授しますシリーズ

 

先日のテーマは腎臓の検査値

 

まずは腎臓 のはたらき

  • 腎臓は2つある。1つでじゅうぶん はたらくから、もう1つは予備
  • 腎臓はおしっこを作る臓器ではなく、血液を綺麗にする 臓器
  • 血圧を調整 する臓器。血圧を維持するホルモン「レニン」を作っている
  • 赤血球を作れ!って指示 するホルモン「エリスロポエチン」を作っている。(ややこしい)
  • (赤血球を作る場所は骨髄)
  • 腎臓は、体の中の水の量やミネラルやpHを調整 している
  • 丈夫な骨を作る作業は、あちこちの臓器の共同作業。
  • 腎臓の役割は活性型ビタミンD を作ること。
  • 活性型ビタミンDがカルシウムを体に吸収させる。

 

そして腎臓の検査値

  • Cr=クレアチニン⇒筋肉のゴミ
  • BUN=尿素窒素⇒たんぱく質のゴミ
  • eGFR=推定糸球体ろ過値⇒おおよその腎機能

それでは、これらを簡単に。

 

Cr男性:0.5~1.1mg/dl 女性:0.4~0.8mg/dl)

  • 腎臓のはたらきが悪くなると、ろ過できなくなるので、血液の中にクレアチニンが残ってしまい高値になる
  • ただし、基準値は中肉中背の人用
  • ムキムキマッチョな人は、高くなりやすい
  • ひょろひょろ筋肉が少ない人は、低くなりやすい
  • 運動の直後は高くなる(だから、検査前に慌てて運動なんてNG)

 

BUN(8~21mg/dl)

  • たんぱく質→尿素になり腎臓から排泄される。尿素の中の窒素の量
  • 検査前にたんぱく質(肉、魚、牛乳、卵など)を大量に食べると上がる
  • 性別、年齢、季節による変動がある。
  • 体の筋肉量が多いと高めになる
  • 肝機能にも影響される
  • Crと合わせてチェックして、腎臓か他の原因か診る

eGFR(60以上)

  • 性別+年齢+Cr値から計算される推定の腎機能
  • 手計算は難しすぎるので、製薬会社などのHPやアプリで計算するとラクちん
  • Cr(クレアチニン)から計算されるので、そもそもCrにズレがあると正確じゃないよね
  • とりあえず60以上あれば十分
  • 腎機能が悪化していそうな人は、高カリウムやpH低値、むくみをチェックしよう

 

本日はここまで。