ZOOM研修で学んだことシンプルに伝授しますシリーズ
先日のテーマは腎臓の検査値
まずは腎臓 のはたらき
- 腎臓は2つある。1つでじゅうぶん はたらくから、もう1つは予備
- 腎臓はおしっこを作る臓器ではなく、血液を綺麗にする 臓器
- 血圧を調整 する臓器。血圧を維持するホルモン「レニン」を作っている
- 赤血球を作れ!って指示 するホルモン「エリスロポエチン」を作っている。(ややこしい)
- (赤血球を作る場所は骨髄)
- 腎臓は、体の中の水の量やミネラルやpHを調整 している
- 丈夫な骨を作る作業は、あちこちの臓器の共同作業。
- 腎臓の役割は活性型ビタミンD を作ること。
- 活性型ビタミンDがカルシウムを体に吸収させる。
そして腎臓の検査値
- Cr=クレアチニン⇒筋肉のゴミ
- BUN=尿素窒素⇒たんぱく質のゴミ
- eGFR=推定糸球体ろ過値⇒おおよその腎機能
それでは、これらを簡単に。
Cr(男性:0.5~1.1mg/dl 女性:0.4~0.8mg/dl)
- 腎臓のはたらきが悪くなると、ろ過できなくなるので、血液の中にクレアチニンが残ってしまい高値になる
- ただし、基準値は中肉中背の人用
- ムキムキマッチョな人は、高くなりやすい
- ひょろひょろ筋肉が少ない人は、低くなりやすい
- 運動の直後は高くなる(だから、検査前に慌てて運動なんてNG)
BUN(8~21mg/dl)
- たんぱく質→尿素になり腎臓から排泄される。尿素の中の窒素の量
- 検査前にたんぱく質(肉、魚、牛乳、卵など)を大量に食べると上がる
- 性別、年齢、季節による変動がある。
- 体の筋肉量が多いと高めになる
- 肝機能にも影響される
- Crと合わせてチェックして、腎臓か他の原因か診る
eGFR(60以上)
- 性別+年齢+Cr値から計算される推定の腎機能
- 手計算は難しすぎるので、製薬会社などのHPやアプリで計算するとラクちん
- Cr(クレアチニン)から計算されるので、そもそもCrにズレがあると正確じゃないよね
- とりあえず60以上あれば十分
- 腎機能が悪化していそうな人は、高カリウムやpH低値、むくみをチェックしよう
本日はここまで。