観ました。

 

 

予告観た時点で絶対観たい!と思っていました。

まさか坂本龍一さんの最後の映画音楽になるとは、

 

 

あらすじ

大きな湖のある郊外の町。
息子を愛するシングルマザー、
生徒思いの学校教師、そして無邪気な子供たち。
それは、よくある子供同士のケンカに見えた。
しかし、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、

大事になっていく。
そしてある嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消した―。

 

 

私はこの作品を見ることができて良かったです。

 

私が応援している劇団お座敷コブラの主宰、伊藤裕一さんがTwitterで

 

 

このように言われていたのですが、私も鑑賞後同じように思いました。

あわよくば、観た人全員が同じ感情であればいいなと思いました。

違う解釈を批判するつもりは全くありません

 

私はこの作品を見てとにかく心が重くて仕方がありませんでした。

 

悲しい、腹立たしい、でもどこか嬉しい。

 

怪物だーれだという声が今でも耳に残ってます。

 

予告を見た段階では、学校内で起こったいじめ問題の作品だと思っていました。あながち間違ってませんが、それどころではない。

 

本編は大きく3分割できると思います。

 

湊の母親目線、保利先生目線、湊目線。

 

話のなかではビルの火事が起きた日から大雨の日までをそれぞれの目線で繰り返し描いていました。

 

まずは安藤サクラさんが演じられている湊の母親目線。

 

この順番にはとても意味があるとすべて観終わって分かりました。

この作品を見てる観客はこの時点では何もわからないのですが、そのわからないが、息子の心情や目の届かないところでの行動言動を把握できない母親とリンクしているのだと思います。

息子の湊くんの様子がおかしい。自分で髪を切っていたり、片方靴がなかったり、怪我をしていたり、自分には豚の脳が入っているのかと聞いてくる。わけを聞くと保利先生(湊の担任)がやったと。

そこから学校VS母親。定型文のような返事しかしない校長先生と、腫れ物扱いする先生たち。そしてとりあえずにように謝る保利先生。そんな保利先生は湊がクラスメイトをいじめているという。

真実を知るため、息子を守るため、何度も何度も学校へ足を運びます。

湊を信じて、湊を心配して、湊が結婚するまでちゃんと育てたい。そんな優しい母親。そんな風に感じることができます。

 

 

次に永山瑛太さんが演じられている保利先生目線。

 

ここで湊くん達が学校でどんなことをしているか先生目線で分かります。

今まで湊の母親にリンクしていた私たちは保利先生は無礼で無責任で信用できない先生のように感じています。

ですが、そんなことはなく湊くんがクラスメイトと喧嘩しているところ仲裁し、男らしく握手で仲直りさせたりするなど生徒思いで情熱のある親しみやすい先生でした。

先生は湊の母親から身に覚えのないことをどんどん聞かされ、周りの先生に謝れば済むからととりあえず謝って。

湊がクラスメイトの星川依里(ほしかわより)くんをいじめているようなところを目撃し、湊の母親に伝え、そこから事は大きくなっていきます。

ここでそうか、湊くんが怪物なのか。と思い始めます。

 

 

しかし、どこかおかしい。

 

 

最後に黒川想矢さん演じる麦野湊くん目線。

 

この場面に関しては、実際に観てご自身で感じてほしいので何も言わないことにします。

 

気持ちのいい気分にはなれません。暗く重い気持ちが数日続きました。

でも観て良かったし、1人でも多くの人にこの作品を観てほしい。

 

私はそう思います。

 

 

最後になりましたが、心から坂本龍一さんのご冥福をお祈り申し上げます。

 

 

ありがとうございました。