晴れようが雨が降ろうが、きょうは仕事休みにしていました。
ボブ・マーリーを描いた映画「ワンラヴ(ONE LOVE)」の封切りの日だからです。
映画館で映画を観るのは3年ぶり※1くらいです。
映画への関心が低いので、盛岡のMOSSというビルには2階の山道具屋や3階の書店には行くのに、その上階にフォーラム盛岡という映画館があるのを知りませんでした。
チケットは1900円。
盛岡なので福田パンで腹ごしらえ。
先週、ピーター・バラカンの番組※2で知り、草刈りしてる場合じゃねぇな…とこの日を心待ちにしていました。
かなり事実に即した内容だというので一層興味がわきました。
ボブ・マーリーのことは説明不要でしょう。
レゲエの域を超えて、世界を変えるほどのパワーを発散させた生涯でしたね。
2大政党の対立で内戦状態になったジャマイカに和解をもたらしたのが、その歌に込めたパワーとメッセージだったことは、よく知られています。
自ら銃撃の被害に遭った母国に戻って開いた伝説のコンサートで、2大政党の党首をステージ上で握手させた実写映像(1978年)も映画の中で見ることができます。
1979年の来日公演は、今も僕の大切な思い出になっています。
東京公演の渋谷公会堂だったか、僕の席は前から2番目か3番目でステージの右の方。
なんとボブは僕の目の前、汗が飛び散ってくるほどの近くで歌ったのです。
3人の女性ボーカルも目に焼き付いています(その中のリタはボブの奥さん)。
これまでで一番興奮したと今も断言できるコンサートでした。
20代前半で、働き出したばかりの新聞社で、やっていく自信がなくて途方に暮れていたころ。
ボブ・マーリー&ウェイラーズのパワーは今も僕の体の芯のあたりに残っているような気がするのです。
その2年後、ボブは悪性腫瘍のため36歳で亡くなりました。
神様は一体どこで何をしていたのでしょう!
ショックでした。
タイム誌が「20世紀最高のアルバム」に選出(1999年)したという「エクソダス」など何枚かのLPはとうに手放してしまい、今は20曲が入ったベストアルバム「ONE LOVE」を聴いています。
超名盤「エクソダス」の制作秘話も映画で見られます。
ボブ・ディランはノーベル文学賞でしたが、ボブ・マーリーは平和賞がふさわしかったと思っています(1978年に国連平和勲章を受章)。
パンフレット(990円)に映画の詳細が書かれているので、今晩じっくり読むのが楽しみです。 (5月17日)
※1:盛岡ルミエールで2021年に観た「ブータン 山の教室」以来です。
※2:土曜朝のNHK・FMの洋楽番組「ウイークエンド・サンシャイン」。