気仙沼日記 | 西和賀日記 山・雪・味・人 楽しき農山村 

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奥羽山脈「真昼山地」に魅せられて65歳で岩手県和賀郡西和賀町に移住したおじさんの暮らしぶり

 12月23日午後3時から、気仙沼市民会館で、気仙沼市民による第九演奏会がありました。大井剛史指揮・仙台フィルハーモニー管弦楽団で、前半はクリスマスの曲、後半がベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」全曲。

 仮設住宅住まいの人も含まれた市民合唱団は、夏ごろから週1回の練習を重ねてきたのだそうです。年配の方も多いのに、皆さん、よく声が出ていて、気持ちがこもった、感動的な演奏でした。

 僕は小さいころからクラシックファンで、第九もずいぶん聴いてきました。この日の演奏は、ここ気仙沼で震災後に響いた「歓喜の歌」という深い意味もあって、感動もひとしおでした。

 ちなみに、指揮者の大井さんは、僕の高校(栃木県立宇都宮東高校)の20年くらい後輩なんです。東京芸大に進んでプロの芸術家になったのは、卒業生でたぶん唯一の人です。

 演奏会後、近くの復興屋台村気仙沼横丁の「鮮味定食」で、第九の余韻にひたりました。


 


 この店の名物、八幡平豚のしょうが焼きです。

 僕は、死んでも楽しみがあります。あの世でベートーヴェンに会うのが夢なんです。いろいろ、曲のことを聞いてみたいんです。でも、彼は耳が聞こえないから、話が通じないのかな。そもそも僕はドイツ語がまったくわからないから、楽聖の前で、むっつりしているしかないのかな…。 (12月23日)