今朝の横浜の空、東京では昨日から降っている雨も、横浜では7時を回ってもまだ降り出していません。ザッと降って涼しくなってもらいたいです。
さて一昨日のことですが、歌舞伎座へ「秀山祭九月大歌舞伎」夜の部の鑑賞に行って来ました。秀山祭は初代中村吉右衛門の功績を顕彰し、その芸を後世に伝える興行として始まりました。その中心を担って来た二世吉右衛門も4年前に亡くなったため、後輩俳優には二世を偲ぶ舞台にもなっているようです。
今年の秀山祭は「通し狂言 菅原伝授手習鏡」。夜の部は「車引(車びき)、「賀の祝(がのいわい)」、「寺小屋」の3演目です。しかもAプロ、Bプロと2組のキャストで演じますから、夜の部だけで6組の演目を鑑賞する機会がある。一昨日はAプロでしたが、別の日にBプロのチケットも購入してあります。
「車引」と「寺小屋」は何度も上演の機会がある代表的な演目ですが、「賀の祝」は単独で上演される機会は少ない。今回も歌舞伎座では10年ぶりの公演です。菅丞相(菅原道真)に仕えた四郎九郎(後の白太夫)には松王丸、梅王丸、桜丸の三つ子の息子がいました。成人の後、梅王丸は菅丞相、松王丸は藤原時平、桜丸は斉世親王の舎人となりました。そうした中、桜丸が主人の斉世親王と菅丞相の養女である苅谷姫の恋の仲立ちをしたことが原因で、菅丞相は謀反の嫌疑をかけられ、太宰府へ配流されてしまいます。これがこの悲劇の底流にあり、「駕の祝」では終盤に登場した死を覚悟した桜丸(時蔵)がその理由を明かし、白太夫(又五郎)が用意した小刀で自害し、父子の別れで幕を閉じるのでした。


