歌舞伎座「俵星玄蕃」、尾上松緑の魂が届きました | 妻を亡くした夫と母親を亡くした娘の生活

妻を亡くした夫と母親を亡くした娘の生活

2016年9月病院で愛妻が亡くなりました
夫は翌年大学生になった娘と愛犬2匹と暮らしていました
2022年11月二女が動物病院で亡くなりました
2024年1月に三女が後を追うように亡くなりました
大学生の娘と二人家族になりました

今朝の横浜の空、重苦しい雲が垂れ込めています。すっかり真冬になりました。

さて昨日は朝一番で警察署に出頭し、いや新しい免許証を受け取りに行っただけ。9時に到着して5分ほど待たされましたが、真新しいゴールド免許をいただきました。令和10年の誕生日の1ヶ月後まで有効です。義妹の間違った指示で(義母の送り先の「市大センター病院」を「市大病院」と言った)、左折禁止の交差点を曲がった、人生初の交通法規違反を犯したひと月前のこと。あの事件のために、5年後の更新免許はブルーになることが確定しました。ま、いいや、忘れよう。

話題転じて、昼過ぎから歌舞伎座に出掛けました。「十二月大歌舞伎」第二部は「爪王」と「俵星玄蕃(たわらぼしげんば)」。

「爪王」は動物作家の戸川幸夫の脚本を平岩弓枝が脚色したもの。鷹(七之助)と狐(勘九郎)が凄まじく闘う、ダイナミックな対決を描いた舞踊劇。中村兄弟の競演を楽しみました。

講談を原作とする「赤穂義士外伝 俵星玄蕃」、歌舞伎としては初上演です。槍の名手だが、酒好き故に士官先を失っている玄蕃(松緑)と、元赤穂義士という素性を隠し、そば屋の十助として吉良邸への偵察を行う杉野十平次(坂東亀蔵)との交流を織り交ぜながら、吉良邸討ち入りまでが描かれました。「忠孝」の精神は現代では古いのかも知れませんが、なぜか「忠臣蔵」が日本人の心に響くものがあります。松緑の演技は、まさに古き良き日本人の魂を届けてくれました。