今朝の日本テレビで、4月に起きた池袋の高齢運転手による暴走事故に関する報道がありました。
この事故の報道については常に違和感があります。4日前に視聴したNHKのニュースは、この死傷事故の張本人である高齢運転手を「元職員」とし、死亡した母娘のご遺族が「元職員」の厳罰化を求める署名活動を起こすというものでした。私はかなり前にこの「元職員」が警察の実況見分に立ち会ったことをニュースで知っていましたので、当然その後書類送検されたのだと思い込んでいました。ですからNHKが、なぜ「容疑者」として報道しないのか不思議に思いました。
しかし、今朝の日テレニュースで自分の勘違いに気付きました。ところで日テレは相変わらず「元院長」でしたね。ニュースは被害者の一人である高齢男性が、事故で骨折した足を引きずりながら松葉杖姿で警察の実況見分に立ち会ったというもので、「警察は元院長を書類送検する方針」と伝えていたのです。驚きました。まだ書類送検されていなかったのか。「元院長」の運転ミスでこの男性を含め10人以上が死傷したのに、なぜ?
普通ならば現行犯逮捕ですよね、報道機関の「忖度」は目に余るものがありますが、警察が書類送検しなくては「容疑者」とは書けないですよね。「元院長」は相変わらず自分の過失を認めていないのでしょうか?そもそも警察の「忖度」がこの事故に対する違和感を増幅させているのではないでしょうか。被害者遺族が署名活動を始めるほど精神的に追い込まれている状況に、警察はしっかり向き合うべきだと思いました。