ノーベル物理学賞受賞者 天野浩氏「欲することを見つめよう」 | 妻を亡くした夫と母親を亡くした娘の生活

妻を亡くした夫と母親を亡くした娘の生活

2016年9月病院で愛妻が亡くなりました
夫は翌年大学生になった娘と愛犬2匹と暮らしていました
2022年11月二女が動物病院で亡くなりました
2024年1月に三女が後を追うように亡くなりました
大学生の娘と二人家族になりました

本日の日本経済新聞朝刊、新社会人に向けて「一歩踏み出すあなたに」と言うコラムに、ノーベル物理学賞受賞者の天野浩氏の言葉がありました。出身の名古屋大学恩師の赤崎勇先生との出会いが幸運だったと言います。まず「自分が一体何を欲しているのかをきちんと見つめて、そして行動して欲しい」と呼びかけます。

中盤は省略する部分が全くない、まさに白眉の文章です。そのまま引用します。

「社会人になったら、やはり社会的な価値を追い求めていきたい。そのためには世の中でいま何が起きているかを正しく知ることだ。

研究者にはありがちだが、狭い世界に閉じこもっていてはいけない。世界の動きや日本の動きに関する情報を広く入手するためにアンテナをはる。どんな仕事でも自分のやっていることが社会でどういうポジションにあるのか、いつも把握しておくことが大事だ。

私はサイエンティスト(科学者)でなく、エンジニア(工学者)だ。エンジニアから見ると、今の日本はひずんでいる。解決しなければならない課題はたくさんある。

社会を変えたりイノベーションを起こしたりするには、信念と行動力がいる。どうしてもやり遂げると言う気持ちだ。日本はこのままではダメだと言う危機感も持ってほしい。」

 

どんなポジションにいる人間にも訴えかける普遍性を持った言葉だと思い、長文ですが引用させて頂きました。