2014年10月、妻はCT検査とPET-CT検査を立続けに受けました | 妻を亡くした夫と母親を亡くした娘の生活

妻を亡くした夫と母親を亡くした娘の生活

2016年9月病院で愛妻が亡くなりました
夫は翌年大学生になった娘と愛犬2匹と暮らしていました
2022年11月二女が動物病院で亡くなりました
2024年1月に三女が後を追うように亡くなりました
大学生の娘と二人家族になりました

2012年4月に妻はほんの微量の出血から検査を受け、子宮体がんを見つけ、子宮と卵巣の全摘手術を実施しました。

医者がチームで慎重に検討して悪性腫瘍と診断し、手術に踏み切りました。妻もその診断をあっさりと受入れたように思えました。早期に発見出来たことを幸運だと思っているようにも見えましたが、我が妻ながらその度胸に感服したことを覚えています。

手術は無事に済み、数日後に退院しました。摘出した臓器の画像を医師から見せられました。後日の生検で悪性腫瘍との確認が出来ました。

大学病院の産婦人科には定期的に検査に行き、毎回私が同行しました。術後の経過は極めて順調のようでしたが、1年に1回はCT検査をするようにとの病院側の要請に対し、妻は何となく気が進まない様子でした。昔から極端に被爆を恐れていますので、MRIは積極的に受けるのですが、CTは仕方なしに受けさせられているという印象でした。

2013年6月に受けたCT検査から、1年6ヵ月ぶりにCTを撮ることになりました。妻の検査に対する消極性が微妙に時期をずらせて来たのかと思います。この検査の結果、おもわぬ事態が生じました。原因は分からないのですが、画像に疑義が生じたとのことで、11月にPET-CT検査を受けることになりました。大学病院には設備がないのか、予約が一杯だったのか、多分後者だったのでしょうが、別の施設を案内され、妻の人生で後にも先にも1回限りのPET-CT検査を受けました。

結果は特段の心配はないことになりましたが、費やした時間や高額な費用は「安心料」とは言え、妻にとっては希望しない検査で被爆させられたという思いが残ってしまいました。私はただただ安心出来たので有り難く思いました。