2011年1月、新しい家族が加わり幸せな正月を迎えました | 妻を亡くした夫と母親を亡くした娘の生活

妻を亡くした夫と母親を亡くした娘の生活

2016年9月病院で愛妻が亡くなりました
夫は翌年大学生になった娘と愛犬2匹と暮らしていました
2022年11月二女が動物病院で亡くなりました
2024年1月に三女が後を追うように亡くなりました
大学生の娘と二人家族になりました

前年の12月30日に足立区のブリーダーから引き取ったばかりのヨーキーのキヨ(仮名)は、まだ生まれて2ヵ月足らず、片手の手のひらにすっぽり収まる程度の小さな体でした。家についてチワワのワチ(仮名)とはすぐに打ち解けて、体を寄せ合って遊び始めました。妻の手帳は相変わらず1月までは空白でしたので、写真で記憶を辿ろうと検索しました。正月の写真はイヌたちで満載でした。

今もキヨの体重は1kg前後でワチの3分の1程度ですが、当時は5分の1程度だったと思います。もちろん今でも十分愛くるしいのですが、7年前の写真を見ると本当に小さくて可愛くて、見ているだけで周囲の心を和らげてくれました。

妻は念願だったヨーキーを手に入れて満足したようでした。毎年正月は元旦に妻の実家に寄り、食事をする前に家族写真を撮るのですが、この年だけは家族写真が見当たりません。何しろ11年1月の我が家PCのアーカイブはイヌ満載でありました。

そう言えばいつ頃からか、妻は病気や2人目の子供を持てなかった身の上を嘆いたりすることがなくなっていました。いつもニコニコと明るく、人前では口数の少ない、きれいなお母さんであり、妻でした。思い返してみると、このキヨの登場が妻の心に大きな満足感を与えてくれたのではないかと考えられます。

この年の3月に長女は小学校を卒業して、公立中学校に進学しました。子育てが一段落したことも、妻の心には大きな転機になったのではないかと思われます。

ヨーキーのキヨが与えてくれたもの、チワワのワチも加えてペットが与えてくれたものの、大きな力を今さらながら感じました。