イプシロン180EDの調整をここ数週間ずっと行っていました。
朝から夜中まで、ずっとずっとやっていました。
 
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光軸と言っても、基礎の部分でこの週末はスパイダーの直交を重点的に行っていました。
上写真の×マークは、スパイダーおよびセンタリングアイピースの糸十字線がほぼぴったり重なり合っている状態です。調整前は輝星の光条の1本が割れてはいないですがややボヤっとしていましたので、久しぶりに見直しをしたというわけです。黒いトップリングを外してテグスを張りバックライトを当てて観察すると、案の定4本の内1本がくの字にそれていました(微妙ですが)。これをきちんと直し、さらにスパイダー側面部分の見え方が均一になるように調整しました。これはスパイダーの傾き又はねじれをチェックするために有効です。
 
そんなこんなで、回転体をどこに向けてもほとんどぴったり×が重なり合うようになりました。
あと、トップリングを外したついでに台座の傾斜調整をさらに追い込みました。以前から押しネジ調整を出来るように改造しているので、これもそこそこの精度で調整することが出来たと思います。この作業の効果確認は、斜鏡の側面の植毛シール部分の見え方で行います。台座の傾斜が全く無い状態で光軸を合わせると、CEを外して覗いた際に斜鏡の左右側面の見え方が均一になり、確認は容易となります。この方法は非常に敏感な方法で有効です。台座の浮きをコンマ数ミリ単位で追い込むことが可能です。
 
また、主鏡セル側面にスペーサーなる0.5ミリアルミシートを両面テープで貼り付け、セルを格納する際のセンタリングに再現性を持たせました。これにより、CEの見口の黒丸(上写真で言う中心の斜鏡センターマークの外円の黒丸)と斜鏡センターマークの位置関係が、回転体を回してもズレなくなりました。
 
また、主鏡セル⇔主鏡の保持方法も大きな変更を施し、底面3点コルクによるフローテーション方式を廃し、より再現性の高い方式に改造変更しています。主鏡前面に取り付ける主鏡押さえリングは、現在全く主鏡に接触せずにダミーとして装着されています。これにより、鏡への圧迫を物理的にゼロに近づけます。側面のコルク保持と底面の接着保持のみなのでガイド精度が疑われる部分でもありますが、前回のテストでは10分間で1ピクセルたりとも星がズレることはありませんでした。これは大成功です。コルクのカタカタや微妙な圧迫調整をしていた方式には、もう戻りたくありません。
 
さらに、補正レンズに至ってはセルよりレンズをバラし、2枚レンズとリングスペーサーを伸縮の少ない特殊テープ(syoshi-さんに頂きました)で2点固定し両者のズレをなくし、締め付けリングの金属がレンズに接触する円部分をゴムシートを線状に切ったものを貼り付け固定時のレンズへのダメージをなくしました。これにより、補正レンズセルを振ってもガタつきがゼロとなり光学エレメントの配置ズレがなく、なおかつ圧迫をかけない理想的な状態となりました。
 
これらの基礎調整は、本来のCT・CE(もしくはレーザー系)を用いた調整を行う以上に重要だと感じています。
通常皆が行うセンタリングアイピースやレーザーの調整は、それこそほんの数分で終了しますが、その下準備こそが難しく大事なんだと感じます。
 
今度の新月でスバルを狙いますが、まさにこれらの調整が活かせるような被写体ですので、今から楽しみです。まだまだやることはたくさんありますので、その日に備えたいと思います。