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赤い散光星雲といっても色々あって、ベタっとノッペリしたものもあれば、上画像の対象のように高輝度部が光っているように見えるような星雲もある。
ちなみに、この領域は周囲に淡い赤が存在するのが分かるが、これを無理に出そうとしても写真は大抵美しくならない。ベタっとした星雲は、いかに輝度コントラストをあげようがベタっとしたままなのだ。写真画像の階調情報は数値的に付与されたもの以外の何者でもなく、それを粉飾することは出来ない。
それよりも、このエリアで最も魅力のある光っている星雲部分…ここにターゲットを絞って作画した方が上手くいくことが多い。具体的には、この光っている部分のRGBそれぞれの単独チャンネルを見ながら過度の飽和を避けつつ光輝感を与え、なおかつ暗部の赤いガスの「存在が分かる程度」にガンマ調整をする。
間違っても、無理やり暗い淡い部分を持ち上げることは禁物だ。
淡い部分というのは、淡いまま再現すべきなのだ。
ファインプリントが出来たら、試しにそれを十分乾かして太陽光にさらしてみよう。
淡い部分がブーストされたかのようにモクモクっと強く浮かび上がってくる。
強い光線下でしか明瞭とはならないが、これはプリントという媒体の「隠れたおしゃれ」みたいなもんだ。
太陽光のみで確認出来る、星雲のうねり…いいじゃないか、そういうのも。
…そう肝に念じつつ、わざわざ淡い部分の深追いはしないことだ。
いちいち暗所でも分かるぐらいこれでもか、と言わんばかりに淡い部分の輝度をもちあげるのは、鑑賞者へのおせっかいに過ぎない。