イメージ 1
 
強いコントラスト処理を伴う天体写真に、フラット補正は必須だと思います。
 
ELフラットについての僕の考え方は、
 
① 紙のように薄い拡散面の確保
② シャッターは数秒以上開ける
③ 可能であれば、RGBごとの取得が望ましい
④ 枚数は最低でも32枚、出来れば100枚以上(特にスタック数の多いL画像)
⑤ カウント値はCCDごとの飽和限界に依存するが、16ビットで10000~15000程度におさめる。
 
特に①が見落とされがちです。
僕の場合、ぶ厚い乳白色の板を使わず、1ミリの薄い透明なアクリル板の片面のみを1000番等の紙やすりでくもらせています。これによって、紙よりも薄い拡散面を得ることが出来ます。拡散面が分厚いと、斜めから見た際に減光を伴います。そうして取得したフラット画像でライトフレームの補正処理をすると、周辺が過補正となるのです。その過補正程度はRGBの波長ごとによって度合いが異なり、結果として例えば周辺に緑が浮いたり(Gの過補正)、中央が緑っぽかったり(Mの過補正)という症状を生みます。
これらは素材自体の演算処理によってある程度の回避が可能ですが、出来れば最初から拡散面自体を薄くしておき、斜めから見たときの減光度を抑制してやることがマッチングの近道でしょう。
 
けど、上記にあげた僕なりのセオリーが通用しなくなってくるのが、広角…特に100ミリ以下のレンズです。
写野が広ければ広いほど、平面光のELパネルでは再現が困難となってくるのは想像に難くありません。
広角レンズのフラット補正は、通常ELパネル等の方法だと周辺の過補正が顕著となり、処理は困難を極めます。この場合は、UTOさんも推奨されていましたが積分球によるフラット補正が有効だと思います。 発泡スチロールの半球を2つ組み合わせて、半無限の繰り返し反射による均一光源を得るのです。カメラレンズで天体写真を極めたい方は、これを作製するのが一番だと思います。予算もそれほどかからないでしょう。
 
 
但し、大きな口径で作製は現実的ではありません。
具体的には、望遠鏡の筒径の3倍程度の直径の球が必要らしいです。
イプシロン180(筒先開口径25センチ)で作製する場合、75センチの球体が必要で、遠征派としてこれは現実的ではありません。口径が小さく短焦点のカメラレンズが、やはり一番でしょう。