今から9年前にあたる2003年。
28歳か。
僕がまだ天体写真を始めて間もない頃。
初めての本格的な撮影地が、タイトルにあるしらびそ高原でした。
以下は、その時の機材写真です。

1.ガイドアイピース GA-4 +アイピースにて眼視ガイド。オートガイダーST4・5Cは高嶺の花でした。
2.ミザールの6センチ(8センチ?)ガイド鏡だったと思います。
3.誠報社のユニバーサル鏡筒ホルダーかな?これだけガイド鏡筒が長いのに、バンド1本だけ。
4.これも多分誠報社の微動装置だったと思う。
5.言わずと知れたビクセンの20センチR200SS鏡筒。小さい頃から憧れていた20センチ大口径反射でした。
6.バンドはビクセン純正(というか望遠鏡付属品)だったと思います。
7.黒ウェイトはGPD赤道儀を買ったときにアイベルオリジナル?で買ったものです。
8.見えにくいけど、スカイセンサー2000です。これ、便利でした。3点アライメントとか、なつかしい。
9.電源は今のようにカーバッテリーではなくて、こういうポータブルバッテリーを使ってました。
しらびそは最高の夜空でした。
ただ湿気がものすごく、結露と土面の沈み込みに悩まされ、ロクなガイド結果にはなりませんでした。
このとき僕は、フルーツ&スカイさんにお会いしたのを覚えています。
買われたばかりのTOA130F望遠鏡をEM200赤道儀に搭載しており、見せてもらった土星のコントラストを今でも覚えています。(そういえばそれ以来9年間、ほとんど土星見てない…悲)
その他にも1名、常連の方が来られていました。(ずっと車内におられたので挨拶は出来ず)
この日に撮影した天体写真は以下です。

当時は、このM8干潟星雲が写っていただけで大喜びです。
暗い現地でカチカチとコントローラーを押しながら人力ガイドを数分間。
ガイドアイピース上をのぞき、星が左へ逃げたらコントローラーの右をカチカチ…。
そんな格闘をしながら最後バルブシャッターを閉じると、デジカメS2Proの背面液晶モニターがパッと明るくなって、上画像のようなイメージが映し出されるのです。この星雲は昨夜のアンタレスのように淡い対象ではなく、誰にでもすぐ写すことが出来ます。もちろん当時は赤外カットフィルター除去改造なんてやっていません。ノーマルS2Proの写りです。
このデジカメは、当時天文誌の星ナビでデジカメ特集をやってて、その際にUTOさんが使っていたのを見てずっと欲しかったカメラでしたね。UTOさんは確かM81・82と、これまた僕の好きな対象の一つを作例として掲載されていました。その作例のM81の渦巻き描写が非常に滑らかで、EM200だったかアトラクスだったか忘れましたが、そういう頑丈な機材でオートガイドしなきゃこういう写りにはならないんだろうなー、と指を加えて見ていたものです。それ以前に持っていたD100の600万画素よりも明らかに解像度が高く、「これ1台あれば風景写真のA4出力もバッチリ」って確信を抱きながら買ったカメラでしたね。このS2Proのサンプル画像をD100と比較出力して、会社の写真好きな方に見せては「S2Pro欲しい」と言っていたのを思い出します。
S2Pro。ボディーはちゃっちかったんですよねー。
今でもそうですが、カメラボディのルックスはニコンが最高です。
おまけで、2006年に初代5Dで撮影したアンドロメダの素材も貼っておきます。

PENTAX105SDP EM200 5D
この頃はようやく、ダーク減算をやってたのかな。
上画像はダーク減算していないので、長時間露光(ISO1600 8分)によるアンプの熱カブリが画面右側に出ていますね。フラット処理は、おそらくやってなかったと思います。円形グラデーションマスクで、ゴリゴリやってたような…(笑)
今はあまり見られないですが、当時のカメラ(ここでは5D)は、夏場外気温が上昇すると、一気にノイジーになります。当時は冷却デジカメなんてなかったので、ダーク減算で地道に対処するしかなかったのです。(引き切れるレベルではありませんが…)
右下クリック拡大してみて下さい。
いかにノイズが多いかわかります。
M31アンドロメダのディテール抽出は、もはや不可能と思われるぐらいノイズ粒子が支配的です。

拡大してみると、ヒドいでしょ??(笑)
その当時を思えば、今の天体写真用改造デジカメは本当に優れものです。
・IRカットフィルター除去サービス
・ローパスフィルター厚み相応のクリアーガラスその他のフィルターを配置し光路長を純正と同等を確保。
・冷却改造により、夏場でも低ノイズ化を実現
上手くいけば改造デジカメは数万円でも入手出来ますよね。
そんな改造カメラ1台とポータブル赤道儀(ポタ赤)があれば、きっと幸せになるでしょう。
このアンドロメダの写真は夏場に捉えたものですが、今のデジカメでは夏だろうが冬だろうが、冷却デジカメを使えばつるっつるの滑らか天体画像が得られ感動ものです。
冷却CCDももちろん安くなりましたし、今から天体写真を始める人は、ある意味ではすごく幸せだなーって思います。