わざわざ高価で特殊なモノクロCCDを使う意義は、このフィルターワークにこそあります。

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もちろんフィルターワークはデジカメでも行えますが、デジカメはCCD(もしくはCMOS)の画素1つ1つにカラーフィルターが乗っかっているため、例えばHαなどのフィルターを組み合わせた場合、結果的にフィルターの二重掛けとなってしまい光を集めるという観点において効率的ではありません。
その点モノクロCCDだとそのようなピクセルフィルターが初めから存在しないため、非常に高効率なのです。上写真のようなフィルターホイールに任意のフィルターを入れることで、撮影者の意図が作品に反映させやすくなります。分解撮影&合成という意味で面倒な部分もありますが、それを補って余る長所が存在することを忘れてはなりません。

高価で特殊で面倒なモノクロCCDカメラには、それを補う優位性があるということです。

前置きはこれぐらいにして、今夜は僕のフィルターを紹介します。
僕の使っているフィルターは、
Astrodon Tru-Balance LRGB I-Series CCD Filters (Generation2)です。

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半年以上使いましたが、僕的にこのフィルターはパーフェクトだと思っています。

以前僕は色素混合タイプのゴーストレスフィルターを使っていましたが、欠点としてGやBが2枚合わせの色素+干渉混合タイプのフィルターであり、どうしても色素系ならではの感度・コントラスト低下が発生してしまいます。特にごく淡い対象(前例だとさそり座頭部のIC4601・4592付近など)の際、得られたB情報があまりにも低照度で階調が分離せずBのコントラストが全くかせげないケースがあって(つまりほぼ写っていない)処理で苦労した覚えがあります。

しかし、このAstrodonのGen2フィルターは違います。
ゴーストレスフィルター同等以上のゴーストレスを実現しながらも、LRBG全て1枚ものの完全な干渉型フィルターであり、とりわけBの感度が高いのです。これにしてからBがノイズで埋もれてどうしようもないというケースは皆無となりました。
そんな意味で、このGen2タイプのフィルターは僕にとってパーフェクトな存在です。

ちなみにこのフィルターにはIシリーズとEシリーズがあって、僕のようにインターライン型CCDを使っている人はIシリーズを、そしてKAF8300のようにフルフレーム型CCDを使っている人はEシリーズを…という具合に使うCCDによってフィルターの特性を2種に最適化しているところも素晴らしいです。

フィルターで迷われている方は、一度検索してみると良いでしょう。