そうそう、このことをずっと書きたかったんですよね。

L画像の露出時間トータルと、RGB画像のそれと、どのぐらいの比率が良いのかってこと。
LRGBやったことない方には、あまりイメージ沸かないかもしれないんだけど、
LRGB合成って、そもそもこういう風です。
「色(RGB)は解像度と引き換えに感度上げ効率良く撮影し、輝度(L)は解像度を最優先しながら枚数重ねてSN比を上げていく。」

けど、やってて思うんですが、例えばLを10分×22枚撮って、RGBが各1枚だけなんて感じでLRGB合成すると、どうも違和感のある写真になるんですよね。
そうだなぁ、大体僕の経験だと…

L10分×8枚ごとに、RGB1枚ずつ

というのが基準です。

なので、

L10分×16枚なんかだと、RGBは各10分×2枚で、カラー取得だけで1時間かかる計算です。

そうしないと、LとRGBがうまく馴染まないんですよね。
なじまないって、具体的にどんな状態か?ってことなんだけど…。

<Lばかり多くRGBが乏しいケース>
・カラーノイズが多く発生するくせに、ディテールが緻密なので、合成時に違和感を覚える。
・そこでカラーノイズを除去処理してみると、ある程度なじみはするが、それでもやっぱり枚数差がありすぎて、カラーディテールの乏しさが目立ち、いわゆる「水彩画」風の写真になってしまう。

<RGBばかり多くLが乏しいケース>
・根本となるLの露出が足りないため、写真全体がノイズに埋もれ解像感に乏しい。ただしカラー情報はこってりと乗っているためディテール良く高彩度な画像が得られやすい。

その他にも、LRGBという撮影方法から脱却して純RGB合成というのもありますね。(というか、そもそもこれがオリジナル)
昨夜にも公開したカメラレンズによるオリオン座は、純粋なRGB合成です。
この場合、RGBの全コマを加算し(ただし各色の枚数に著しい差がないこと:R5枚ならその他の色も5枚が理想)、それをL画像とみなすわけです。LはDDP後保存しておき、別途RGBも作成し、最終的にLRGB合成するという方法です。
僕の経験から見た場合、この方法はLRGB合成と比較してRGBフィルターばかりで2時間なり3時間露出しますので、光を集めるという観点で言えば効率が悪く、LRGBと比較してS/Nが悪く、滑らかな画像が得にくいという欠点があります。ただ、上記の手法でセミLRGB合成を行えば、そこまで悪いというものでもなさそうです。

…とまぁ、そんなわけでLRGBやるならば、RGBにもしっかり露出をかける…とか、もしくはRGBを必要以上にかけるぐらいならLで効率良くS/Nを上げる…とか、バランスを大切にして撮像計画を立てるのがいいと思います。

RGBカラーを思いっきりボカしてLとなじませる水彩画的ないかにもLRGBで処理しましたっていう写真が一時は風潮として流行しかかったこともありましたが、あれは僕から言わせれば本来追い求めるべい写真の終着地点だとは思えないですね。

カラーディテールの大切さ…。

LRGBをやってる人は、これを再認識(もしくは初意識?)すべきだと思います。

この話を最近何度となくしてきましたが、反応や画像見ていると冷却やっている人含め結局この話の意味を理解してくれる人がほとんどいないというのが寂しいところです。

言葉で伝わらないものだからこそ写真で伝えるしかない…みたいなところもありますけどね。