天体写真の作品づくりについて、結構最近色々な反省点が見えてきた。

カラーバランスの取り方にしても、星の見せ方にしても、色々と改善すべき課題が見えたり見えなかったり。

最終判断としては、結局「自分自身がそれを見て感動出来るか?」ってこと。

自己満足と言ってしまえばシンプルだけどね。

これまで自分はブログで、自信家を前面に織り込んだ記事で人を注目させてきたけど、

それでいてなかなか自己満足をしない性質のようにも思える。

過去1年ぐらいの自分の軌跡を振り返ったとき、

その中で最も自己満足度の高い結果こそが、自分のやりたい方向性なんじゃないかとも。


「この1年で、何が良かったですか?」


聞かれてぱっと瞬時に浮かぶ天体イメージは、バンビの横顔のこの領域。

イメージ 1

星雲のカラフル王者がアンタレス付近だと仮定すると、

星部門では、間違いなくこのバンビの横顔付近だろう。

まるで宝石だ。

本当の意味でそう気付かせてくれたのは、モノクロ冷却CCDになってからだ。

こういう表現って、何故かデジカメでは出来ない。

断言してしまうと、デジカメの人は怒るかもしれない。

けど、僕も最近自分がデジカメで何年か前に撮った画像をイジってみたけど、

どうしてもこういう鮮烈な星のカラーイメージが実現出来ない。

なぜ、出来ないんだろう。

最近思っているのは、きっとデジカメのカラー生成時のワークフロー自体に問題があるのではないかと。

ユーザーがどうにも出来ない初期段階で、すでに手がつけられている気がします。

ただし、それはベイヤーだからというんではないような気もします。

星の色を出すのに、そこまで高い解像度は要求されないはずだから。

ベイヤー程度の解像でも十分出せるはずなんです、本来。

逆にモノクロ冷却CCDの場合、たとえ作者が意図しなくとも勝手にこういう色になってくれる。

それからというものの、僕は星のクラスター的な密集地帯のとりこになった。

星雲は脇役、星が主役。

今後もやっぱり、そういうスタンスでやっていきたい。