ちょっと批判記事なので、ビニング賛成派はスルーして下さい。

…そう、これは昔からの疑問。
撮影時設定のビニング(オンチップ・ビニング)って、意味あるのかな?
結論、きっと意味ないでしょう。
これはもはや過去のものだと思う。

「ビニングにしておいて、良かったー。」って思ったこと、今まで1度たりともなく、
「ノンビニングにしておけばよかったー。」って後悔したことは多数。

こう断言する理由は、

その①
だって、ソフトビニングかけても結果ほとんど同じだから。ソフトビニングとオンチップビニングの比較で、「これだけ違う(オンチップビニングの方が滑らかだよ)」という比較例を今まで一度も見たことがない。

その②
だって、たとえノンビニングで撮影してもPSのカメラRAW6カラーノイズ処理のような優秀なコマンドがあるので、わざわざ解像度を犠牲にしてまでビニングする必要がない。

けど、こう断言してしまうと、
「あなたの光学系はFが明るいからそう感じるだけ。Fの暗い長焦点だったら、そうはいかない。ビニングかけても、それでもザラザラなんだから、とてもノンビニングなんて出来やしない。」
とか言われる。
でも、じゃあ実際その比較(撮影時ビニングvsソフトビニング)はと言うと、出てこない。
証拠出せよってないんだよね。だって、ソフトビニングでやっても差ないんだから。

もしもビニングを「おまじない」程度の気持ちで使用しているのなら、やめた方がいいです。
それによって、失われるカラーディテールがあるのです。
色情報にディテールはあまり必要ではない、と言いますが、それは大きな間違いです。
星雲はまだ許せる、しかし肝心な星はどうなる。
これまでの天体写真は、みな星の色「ディテール」に無頓着すぎた。
微光星みんな白色で良し。それが一発芸的に定着しきっちゃって、それ以上の進化が見られない。
そういった観点で言えば、日本の天体写真は僕も含め皆ダメだ。

いや、決してビビッドにしろとか、そんな単純なことではありません。
Lで取得する輝度情報にディテールが必須であることは周知の事実。
けど、RGB3色分解フィルターで取得する彩度ab情報に、精密なディテール情報は「あればあった方がいい」のだ。(もう一度言いますが、ビビッドにしろとかカラフルにしろという話ではありません。)
解像度というのは、美評価のように正解なしというものではなく、一方向。
十人十色ではなく、「(解像度は)高ければ高いほど良い。」のです。
色ディテールも同様。高ければ高いほど良いのです。
(3度目ですが、ビビッドがいいとかカラフルがいいということを言っているのではありません。解像度の話です。)天文屋さんは本来色解像度を追求しなけりゃいけないスタンスを投げ(あきらめ)、ビニングというカメラの便利機能に甘えて(溺れて)いたというわけです。

せっかくのモノクロ冷却CCDなのに、これはもったいないです。
モノクロ冷却CCDがモノクロ(=フルピクセルカラー)である意義を、大部分失ってしまいます。
感度、つまり滑らかさを得たいがために行うビニング行為は、あまりにも失うものが大きいのです。
その背景には、こんなこともある。
カメラというハードウェアがなかなか進化しないものだから、ついにソフトウェアがハードを凌駕すべくその役割を担ってしまったのです。CAMERA RAW6という優れもののソフトは、ついに天体写真界からビニングという言葉を追いやってしまったのです。天文屋には悔しいのか知りませんが、進化する事実は受け止めて過去のものとしてしまった方がいいのでしょう。
あまりに皆が黙認姿勢で切り出さないから、ついに僕が言ってしまった。



もう一度繰り返します。


モノクロCCDをせっかく買ったのだから、
ビニングなどせず、1ピクセルずつにRGB全部の光をブチ込んでやりましょう。
それは、現在のデジでは当たり前に出来ない芸当だから。(一部シグマなどのカメラ除く)
やらなきゃ損だし、新たな表現を1つ見失ってしまうことにもなります。