
カーボン鏡筒化について、随分ご報告が遅れてしまいました。
実はシルバーウィーク中にすでに完成しており、前作のスバルもこの鏡筒で撮影しています。
写真は9月19日に知人の天文別荘で僕のイプシロン180EDを加工して頂いた際のカットです。
純正と全く同じ寸法および穴加工位置で正確に作って頂きました。
流石プロですね。
望遠鏡の筒素材をカーボンにするメリットですが、
1.軽量化
2.温度変化によるピント移動の低減
があります。
1については、今回1.5キロの軽量化に成功しました。
これはちょうどML8300+フィルターボックスの重量に等しく、お陰でバランスウェイトをかなり不動点側に寄せることが出来ました。
2については、例えば一対象でL画像を16枚など、長時間露光する際に起こしてしまいがちな気温変化によるピント移動を、実写比較上ほぼゼロに近付けることが可能となります。
ML8300にしてから、このピント移動による微妙な星像の甘さを2度程経験しています。例えば1~4枚目まではシャープでジャスピンでも、その後の8~16枚は壊滅…みたいな感じです。長時間露光というのはコマ区切りしても難しいものですね。
しかし望遠鏡をカーボン素材化することで、例えば夕方薄明終了後に合わせたピントをそのまま変えずに朝まで突っ走ることが可能です。
これは淡い対象をシャープに描出する上で非常に強力な武器となります。
β-SGRの強力かつ精密なピント合わせも含め、今後ピントをミスするということはまず皆無になるだろうと期待しています。
…というわけで今年は、撮影システムの構築や改善に追われる一年となりましたが、個人的にはこんなことはあまり楽しいとは思っておらず、あくまでも理想の写真を得るための一手段としかみなしておりません。
今後は、決して人的ミスのないシステムで得られる画像を前提とし、色彩や光の表現手法を一から学び画像処理技術の研究に没頭するのが望みとしているセカンドステップです。
ML8300を買って半年以上過ぎましたが、まだまだ試運転…これからです。