星の扱いについて、今後数回に分けて取り上げて行きたいと思います。

この処理は、のちのちの僕の画像処理講座についていくために重要な方法です。
ここから色々な応用が可能だからです。
しっかりと、マスターしておいて下さい。

今日は、まず基本である「星の抜き取り方」つまり、星マスクの作成方法を公開します。


まず、考え方から言います。

星を分離処理する方法は、
元画像から星を消した画像を引き算する
ことで得られる減算画像をマスクとする。
ことにあります。

星を消すにあたり、最も効果があると思う方法は、「明るさの最小値」フィルターです。
これを元画像に実施し、

「星のある画像」-「星のない画像」=「星のみの抽出画像」

とするのです。
これがこの処理の基本的な考え方です。

では、行きましょう。

昨夜の元画像です。
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この元画像を複製し、「フィルター」→「その他」から「明るさの最小値」を実施します。
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すると、細かな微光星ほど消失します。
大きな星は残っていますが、これは後回しにします。
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先程のレイヤーですが、合成方法を「差の絶対値」にして下さい。
そうすることで、「星のある画像」-「星のない画像」の減算値を得ることが出来ます。
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差の絶対値にすると、星のみがうっすらと出てくるのが確認出来ます。
背景は真っ黒になります。
ここで、以下のような操作をします。
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①まず、選択範囲を読み込む(星がちかちかしなくても、ちゃんと読まれています)
②新規チャンネル(つまりアルファチャンネル)を立ち上げます。
③~⑥その真っ黒なアルファチャンネルに対して、「塗りつぶし(ホワイト)」を3回程度実行します。

複数回塗ることで、背景と星の分離が強調されます。


さてその次に、星のレベル切り詰めを行っていくわけですが、
よくやるミスとして「選択範囲の解除」忘れによるポカミスです。
必ず、以下の通り今選んでいる星のみの選択範囲を解除した上で操作して下さい。
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星と背景の分離をさらに高めるために、星マスクの加工を行います。
やり方は色々ですが、ここではレベル補正での切り詰めによる分離化を行っています。
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その他、アンシャープマスク等色々な手段が考えられます。



さて、これで一応微光星から中間輝星についてのマスクは完成しました。
しかし、最初の手順を見たらお分かりのように、まだ輝星については完全に網羅していないですね。
これについては、以下のようにします。


「色域指定」より、輝星の255中心を1回クリックすればそれでOKです。
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許容量は調整してみて下さい。プレビューにあるように星座の明るい星が写っている程度で十分でしょう。


そして、そこで得た選択範囲に対してホワイト塗りを実行します。
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すると、こうなります。
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輝星の中心部が黒抜けして、マスク選択範囲外だったのが改善されましたね。

これで、全ての星が選択範囲となりました。


星マスクの完成画像です。
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これをアルファチャンネルに常駐させいつでも加工・読み出し等の編集が出来るようにしておくことがポイントです。


使用例はさまざまですが、代表例をあげると

①星の直径(大きさ)や輝度を調整する

②高輝度部保護マスクとの二重併用による応用

③天の川の微光星における、色調かぶり改善等

④作品全体の星色カブリの把握管理
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⑤星像の芯出し処理(また記事にします)

⑥星の白トビ境界をなめらかにする処理

⑦さらにアルファチャンネルを再加工することによって、微光星・中間輝星・輝星のマスク分類化等

⑧星に影響を及ぼしたくないカラー処理時の「保険」として、二重マスクフォルダへ反転保護貼り付け等

⑨また、この手法での星抜き出し選択により、ノイズ消し処理において絶大な効果を発揮します。


とにかく、色々あります。

天体写真をさらにレベルアップするために、このテクニックは必ずマスターして頂きたいです。

分からない点等あれば、質問をお待ちしています。