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最近調子にのって偉そうなことばかり言って、ここ数日反省している僕なんですが…
それはさておき、

ついに、オリオン大星雲が完成しました。

オリオン大星雲のスタンダードを目指して先週よりコツコツ処理をしてきましたが、その労力のほとんどはコンポジットとかそういった機械的な作業ばかりに苦しめられました。
めんどくさい…
段階露光とか、とても面倒で集中力の持続が出来ない私としては結構気疲れしました。

今月は天文ガイドの締め切りがいつもより早い(28日審査)ことを聞き、駆け込み乗車的なやっつけ処理で昨夜ようやく完成させたというわけです。
それでも初心者に好まれ、かつ経験者の方にも納得してもらえる色調・調子にしてみましたがいかがでしょうか。ウェブですので、実際の投稿作品よりもコントラストを高めに調整しています。
プリントではもう少し落ち着いた感じです。

この対象については、もうほとんど説明の必要はありませんね。
おそらくアンドロメダ銀河やスバルよりも有名な対象なのではないでしょうか。
なので、こういったメジャー対象を作品にする際、上級者の方はプライドをかけて挑みます。
私も今年はそういった過酷な闘いにエントリーするために、以前よりはりきって構想を進めていたのですが、いかんせん私自身が決めている基準露出時間にギリギリ届かなかったため、やや処理する気力を失っていたというわけです。って、これは言い訳です。

色について…
デジタルならではの発色になったと思います。。
干渉フィルターを入れないデジタルだとこういった発色になりやすいです。
たとえば、このオリオン大星雲の中心部の色ですが、これを銀塩フィルムで表現するとこういったピンク~マゼンタ色ではなく純粋なレッドに近くなります。
つまり、E200などの銀塩フィルムは赤発色の偏りが強く、色の飽和が早いと言えるのでしょうね。
デジタルだと色はなかなか飽和せず、他のグリーンやブルーも同時にあがってくることがほとんどです。
一般写真で言っても、デジタルでベルビアの発色が難しいのはそういったところが理由にあります。
難しいことは分かりませんが、感光特性の違いなんでしょうね。
よって、真っ赤なバラとかいう表現は銀塩の鮮やかさといった面で有利かもしれません。

しかし、周囲の色彩はどうでしょうか。
銀塩だと、どうしても周囲に広がる淡い部分の色相がのっぺりと赤単色になってしまいます。
この写真を見ると分かるように、周囲に広がる赤は下から小豆色、中心部左の赤茶色、青い星雲「走る人」(たぬき星雲ともいいます)上部は黄土色と、非常に色調が豊富です。
せっかくデジタルで撮影しているのだから、色の持ち味を最大限に引き出してやりたい…。
というのが私のデジタルとの接し方ですね。
銀塩の発色はもちろんこれまで蓄積されたイメージの前提にあるのですが、「お手本」とはしていません。新たな色彩表現にトライしてゆきたいです。


ちょっと横にして見てみてやって下さい。
天体写真を横や逆にしてみると、新鮮で驚くことがありますが、この対象はまさにそんな印象がありました。私はこの対象を寝かせたイメージがとても好きです。星雲中心が大きな洞窟のように口を開けている印象を受けます。

クリックで拡大して下さい。(1150pix表示)

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<撮影データ>
ペンタックス105SDP 515mm F4.9
冷却KissDX ISO400 50分+40分×2+20分+10分+5分×4=3時間露光
長野県平谷 やまなみ展望台にて
ダークなし
フラットあり(ELフラットパネル1万円)
ピントくるじゃんによるピント合わせ
PSCS2による画像処理
プリンター:エプソンPX-5500 写真用紙(絹目調)純正ICCプロファイル使用

画像処理モニターは全ての作業をナナオのカラーエッジCG211で行いました。
毎日作業前にはハードウェアキャリブレーションをとっていました。
これをやると、微妙な緑や青等の色相のアソビを表現する際に絶大な信頼が置けます。
ガンマは2.2、色温度は5000ケルビン、輝度は80ミリカンデラでキャリブレーションしています。私のモニターでこの作品はちょうど良い黒の締まりですが、
意図的にガンマを1.8に調整している方などは、明るく感じてしまうかもしれません。

そうそう、僕が以前から気になっているものとして、色評価用デスクトッププリントビュワーが欲しいです。
http://www.nationalphoto.co.jp/2F/digiaccse_06.htm#pdv2
A3+調光型のものが欲しいのですが、サイドパネルや交換ランプ合わせて15万もしますね。
あれ、一度原宿ナショナルフォートというお店で使わせてもらったことがあるのですが、作りはちゃっちいものの、調光型なのでとっても便利で快適なプリント観察環境が手に入ります。
現状、僕の部屋の蛍光灯は全てをAAA(スリーA)にしているものの、設置場所がまちまちで光の反射等があって正しく見る場所をいつも探してしまいます。部屋全体の照度も暗いですからね。
明るい場所でプリントを見たい場合は、1Fの台所へ持っていくのですが色温度は高いため青っぽく見えてしまいますし、どうしてもこれが悩みの種でした。
誕生日プレゼントで、ちょっとお願いしてみようかな…。(高すぎ!)
こんなものは、なくても間に合う超贅沢品ですのでなかなか踏ん切りがつきません。

って、脱線してしまいました。

プリントについて、今回も色再現性に定評あるPX-5500を使いました。
クリスピア用紙と絹目調用紙の2つでちょっと迷いましたが、
絹目調用紙の方が色がより正確であったため(濃度ふくめ、ほとんど違いが分からないレベル)、
こちらを投稿用としました。パッと見、ほとんど判別が出来ないレベルなのですが厳密に言うと
クリスピアの紙白が白色度?(Labで言う輝度)は高いのですが、色がやや青っぽいためM42
外周部のあの白いモヤモヤが若干青味が強くなっていました。
そのままでも問題ないのでしょうが、天文ガイドは青の表現には注意が必要だという経験に従い
今回は無難に色再現がより忠実な絹目にしたというわけです。
次回はクリスピアにしてみようかな。
マット用紙は、鑑賞用としては良くても投稿&掲載用として不適切ではありましたが、絹目用紙や
クリスピアは鑑賞・掲載共に問題ないコントラストが得られるような気がします。


長々と書いてしまいました。もっと書きたいことが山ほどあります。

今度は、逆さにして見てみて下さい。
これまた南半球風でとってもインパクトがあります。

クリック拡大して下さい。(1450pixの超巨大画像)


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趣味人でアナウンスされた強化型カメラマウントが欲しいです。
物欲は来年になっても続くのでしょうか。

<追記>

言うのを忘れていました…、この作品を本日の宅急便で天文ガイドに投稿してきました。
激戦対象ですので、入選出来るかどうか難しいところです。

<追記2>

ウェブ掲載の納得がいかなかったバラ星雲ですが、一般的なガンマ2.2環境で見やすいように
濃度を調整しました。あと彩度も10アップさせ、ブルーをやや持ち上げています。
「自己紹介」欄の掲載箇所でもメンテしました。
いつも重いファイルで皆さんのマウススクロールで困らせている奴ですが(笑)以下をクリック
して下さい。M42も入れています。
http://blogs.yahoo.co.jp/yottyan_cryyagi/folder/816796.html
バラ星雲について…、
この画像はマット用紙で送っているので、もし掲載されていても掲載結果にはほとんど期待をして
いません。あ~もっと早くからクリスピアや絹目を選んでおけば良かった。


<追記3>

話を元に戻します。
画像処理についてですが、今回ほんの一部ですがアクションツールを使っています。
はじめてアクションツールというものを使いましたが、これは使いようによっては非常に高い可能性
を秘めていると感じました。
全体にかけるのではなく、背景レイヤーをコピーして適用後後から適用範囲を輝度マスクで指定して
合成しています。もっと使いこなして、出来るだけ処理時間を楽したいという思いも出てきましたよ。
EF300さん、色々とご指導ありがとうございます。


<追記4>

天体写真の適正露光時間について、今回のM42では段階露光を行った都合で、色々な比較検証を
果たすことが出来ました。
その結論ですが、
「露出時間は出来るだけ長く、ヒストグラムのレベル値をかせいだ方が良い。」
ということでした。
例えば、5分×4のM42ですが、これを加算平均して20分露出画像と同様の白トビ具合になる
ようにレベル調整します。
400%とか、強拡大して両者比較するのですが一目瞭然で20分1枚画像の方がキレイです。
さらに、20分+40分の加重平均で重ねた合成画像と50分1枚画像の比較についても、
ほぼ同等か若干50分1枚画像の方が勝っているように思えます。

これは何故だろう?

ということなんですが、読み出しノイズが影響しているのではないかと考えます。
バイアス…?よく分からないんですが、この辺りは経験から来るイメージでしか捉えていません。
想像してみて下さい。
例えば、ヒストグラムが3分の1程度のアンダー画像っていうのはピークが255カウントでいう
ところのおよそ80近辺に位置します。背景と星雲をぐっと切り分け強調する境界もこの近辺にあると
すれば、そのちょっと下の30~60などの暗い情報エリアには読み出しノイズだか何だか分かりま
せんがデジカメ特有のノイズがのってるじゃないですか。
これが非常にクセもので、露出がアンダーだとS字カーブ等で強調したときに一緒にこれらも一緒に
増幅させてしまうことになります。
結果、ノイジーになってしまう。
今回のM42でS/Nの良し悪しが問われる部分は言うまでもなく星雲周辺の淡いエリアにあると
思います。ここが荒れるか荒れないか…、普通の人であれば現地でカメラ背面モニターを見ながら
M42が飽和し過ぎない程度に露出しヒストグラムが全体の3分の1や多くても2分の1にピークが
来る程度で良しとしてしまいがちですが、これだとM42本体は良くてもどうしても高いS/Nで周辺
部を描出出来ないと思います。
なので、私はこうイメージしました。
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