RAPフラット補正のレポートも予告編を含め4回目となります。
これらの記事は、最低でも私がブログをやめるまでは残しておきますので、
RAPが発売され皆さんが使用される際の参考にまた是非ご覧になって下さい。

さて、先日撮影したホームズ彗星を主題にRAPのフラット補正テストをしてみました。

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上の画像は、撮影直後のCR2ファイル(1枚画像)をCameraRAW初期設定のままフォトショップで
現像したものです。まさに、改造カメラ特有の赤カブリ画像ですね。



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そして、こちらが上の赤カブリ画像とバランスを合わせて撮影したフラットフレームです。
私のフィルターで撮影すると、大抵はこのような小豆色のバックグラウンドになります。
光害地だと、また違った色になるんでしょうね。
参考までに、ヒストグラムの比較を掲載しておきます。
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この辺りは実施の完成版の手順とは異なる可能性が大きいですが、一応参考までに…。



こうして得たライト画像(撮影画像)とフラット画像。
これをRAPを使ってフラット補正してやるわけです。
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この画像は、フラット補正後にPS現像でカラーバランスを整えた直後の画像です。
クリック拡大すると正しいシャープネスで鑑賞出来ます。



参考までに、フラット補正をせずに同条件で現像した画像も掲載します。
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この段階では、軟調なためパッと見レベルでは周辺減光やゴミの存在は分かりませんよね。
ただし、この後強調するとなれば話は別です。


今回はあえて、以下のような超強力なトーンカーブをかけて比較してみました。
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もともとSDPは周辺減光が少ないため、そこまで明快な差が出るわけではないですが周辺減光と中央集光が共に補正され均一なバックグラウンドになったことが分かります。


では、色の偏りについてはどうでしょうか?
同じくコントラスト強調された画像の彩度を100まで高めて比較してみます。
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フラット補正前は、全体が青カブリしていることがひと目で分かりますね。
フラット補正後については、彗星の広がり部分を除いてRGBがまんべんなく入り混じっていること
が分かります。これは背景がニュートラルグレーであることを示しています。
やや南北で色の違いが残っているのは、これは天然の「光害カブリ」による色差でしょう。
これらは通常ソフトウェア等で修正が可能ですが、この画像では僅差ですね。


では、センサーについたゴミやシミはどうでしょうか。
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上下を比較すると、なかなか落ちにくい大きなシミがキレイに改善されていることが分かります。
ここまで強調しても目立たないので、これなら今後スタンプツールは無用と言えるでしょう。


いかがだったでしょう。実際の使用方法詳細はここでは触れずに、まずはこれらの改善効果の
素晴らしさを感じ取って頂ければと思います。
こうして出来上がった素材を集めてフォトショップで快適に処理した画像がこちらです。
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特にRAPのフラット補正だから良いというわけではなく、単純にベイヤー段階で整合性あるライト
&フラットで除算してやれば正しい解答が当たり前に導かれるというだけだと思います。
さらに、フォトショップその他の現像ソフトによってカラー化が簡便化されたことにより、今後
天体写真の敷居はますます低くなることかと思います。