| 今夜はseekerさんより提供頂いたプリントの測定値を公開致します。 |
出来るだけ主観を交えない客観的な分析結果を以下に記載しますね。
<プリンター>
EPSON PX-G5000
EPSON PX-G5000
<用紙>
①ピクトリコPro-Photopaper
②純正写真用紙クリスピア
①ピクトリコPro-Photopaper
②純正写真用紙クリスピア
<ICCプロファイル>
①pic1_PPR200_PX-5000
②PX-G5000 Photo Paper(G)
①pic1_PPR200_PX-5000
②PX-G5000 Photo Paper(G)
| ①PX-G5000 with ピクトリコPro-Photopaper+専用ICCプロファイル |

・紙白は(L:a:b)=(93.83:2.27:-7.52)となり、青が強くなっているようです。
・出力についても表を見ると、全体的に青が強い結果となっているようです。
・ただし、RとGが交錯しないため視覚的な色相変化が少なく、全域において色付きが少なく感じられます。
・6500K等、やや色温度の高い光源下で観察するには丁度良いグレーに見えるかと思われます。
・元々の紙白設定が青いため、ICCプロファイルについてもそれに合わせたチューニングをしているようです。
・マクベスチャートの赤(公証値は175:54:60)を比較すると赤と青に関して高彩度・低輝度になる傾向があります。星雲描写についても、メキシコ付近の赤等のハイライト部が強調気味になっています。

・階調特性については、②のクリスピアに比べてややガンマが明るめになっており、全体的な星雲の明るさも見やすくなっています。
・輝度187~195近辺で若干トーンジャンプが見られます。
| ②PX-G5000 with 純正写真用紙クリスピア+純正ICCプロファイル |

・紙白は(L:a:b)=(95.57:2.66:-4.86)となり、若干青が強くなっているようです。
・暗部にかけて色の偏りが大変少なく、天体写真のバックグラウンド域再現に適しているようです。
・気になった点としては中間調付近、例えばマクベスチャート黒~白行の下より3番目(公証値は122:122:121)について、測定値は(a:b)=(0.53:0.80)となり、理論的にはマクベスカラーの色相と酷似するはずなのですが、メタメリズムの影響か視覚的にはグリーンに転んでいるように見え(測定では一致している)分析に悩みました。

・総じて、全域ほぼLabのabチャンネル共に絶対値が4以内に収まっているため、プロファイルそのままとしては高精度な結果です。
・階調特性については、PPR200と比べ中間調が若干落ち込んでいるようです。カーブはなだらかで美しいです。
ついでながら、今日は以前PrintFIXを使用して出力したプリントデータについても測定してみましたのでアップします。絹目用紙というネックを除けば、偏りの少ない結果が得られているようです。
<プリンター>
EPSON PX-5500
EPSON PX-5500
<用紙>
純正写真用紙(絹目調)
純正写真用紙(絹目調)
<ICCプロファイル>
PrintFIXによる測色補正に加え、オプションにてトーンカーブファイルの読み込みを合わせて作成したICCプロファイル使用
PrintFIXによる測色補正に加え、オプションにてトーンカーブファイルの読み込みを合わせて作成したICCプロファイル使用
| ③PX-5500 with 純正絹目用紙+ICCbyPrintFIX |


さすがにプリンタープロファイルを自作すると、改善効果が見られるようですね。
傾向を把握し対処するという意味では、なかなか価値のある測色器だと思います。
ただ8万円の効果があるかと言えば…ちょっと疑問です。
Labのabが全域1以内に収まってくれれば「色見本出力機」という別名を使いたいところですが、
カラーパッチの色一致含めそこまではさすがに無理です。
マクベスのカラーチェッカーはそういった意味で色のものさしと言えるかもしれませんね。
傾向を把握し対処するという意味では、なかなか価値のある測色器だと思います。
ただ8万円の効果があるかと言えば…ちょっと疑問です。
Labのabが全域1以内に収まってくれれば「色見本出力機」という別名を使いたいところですが、
カラーパッチの色一致含めそこまではさすがに無理です。
マクベスのカラーチェッカーはそういった意味で色のものさしと言えるかもしれませんね。
色というのは、大変奥が深いものですね。