周知の通り、今後の天体写真撮影はデジカメが主力になっていくと言っても過言ではない。
少し以前までは、多くの冷却CCD信者からは
「デジカメはまだまだでしょう。」
というのが常だった。
受け手側から見てもそれが一番しっくりくる結びというか、まとめ方というか、オチだった。
しかし、最近はめっきりそんな声は聞こえなくなってしまった。
CCDの根強い信者すら、
「・・・・・・・・・・・・・。」
と、デジに対し何も突っ込めなくなってきつつあるのが実情ではないだろうか。仕方あるまい。

最新モデルが生み出すデジカメの品質には驚くべきものがある。
確かにまだ冷却CCDを用いた撮像方式には原理的にも結果的にも及んでいないのだが、
その価格差が見せる品質差という庶民の神話が、年々失われつつあるようだ。
大きな優位差をつけるためには、冷却CCDユーザーはそれこそ、海外レベルのような
ド迫力画像を当たり前のように見せつけないといけない。
しかしごく一部を除き、それが日本ではなかなかお目にかかれないというのが今日の実情だと思う。

そんなこんなで、デジカメ天体写真の波紋はますます広がる。
海外レベルの作品を取得出来ないCCDユーザーは、デジとの優位差を実感するために、今や以下の
ようなことを実施するほかないのでは、と…。

①ピクセル等倍などの拡大鑑賞でLRGB合成等の解像力を味わう。
②高照度な光源下でもノイズが目立たない豊富な階調性を、A3ノビ等の拡大プリントで味わう。
③モノクロチップならではのフィルターワーク等を駆使し新たな表現手法を開拓する。
④長焦点でディテールを狙う

つまり、ある程度限定された選択をして行かねば、その高額機材の価格差がもたらす恩恵を語る
ことすら容易ではなくなってきたということだ。WEBや天文雑誌誌面という土俵上ではすでに両者
の見分けは難を極める。
冷却CCD…今すでにとてもヤバい状況にある。

こんな昨今の冷却CCDブルースだが、
私はユーザーではなく、むしろいまだに価格を譲歩しないメーカーに問いたい。
この状況をどう打破するのか。
ついでながら、KKなどという販売店にも問いたい。
一般人にはかなわぬ夢物語をダシにいつまで釣りをするつもりなのか。
もう多くはその夢からは覚め、今は別のもっと身近な夢を探しているかもしれない。

身近な夢を語ってみる。

1Dsmk3が、近く発表されるのではないのか。
フルサイズセンサー
2200万画素
14ビットRAW

5Dmk2が、来春あたり発表されるのではないだろうか。
フルサイズセンサー
2000万画素
14ビットRAW

KissDZという機種が、来年中発表されるのではないだろうか。
APS-Hセンサー
1600万画素
14ビットRAW


現在、絶大な支持を誇るKissDXという機種は今後を見据えると、ある意味「予兆」に過ぎないのかも
しれない。

ニコン初代のデジ一眼、当時最高機種で60万円したD1が、先日7万円で叩き売りされていたのを見た。
5年後…、大洲の売買ショップ コメ兵で5Dmk2が10万円で転がっているのを見かけるかもしれない。
その頃には、最新機種である5Dmk3は16ビットRAW 2200万画素 RGB3層フルサイズC-MOS
というスーパーデジイチとなり、一世を風靡しているかもしれない。
夏場のノイズ?冷却デジカメ?…そんなものは昔話となっているだろう。
大企業が繰り出す格闘ゲームで言うところの永久コンボの連続技は、いつまでたっても途切れる兆しが
見られない。

C社。
この会社は計らずも、この吹けば飛ぶような天文業界のカメラを駆逐しつつある。
はからずも…という部分がある意味滑稽で、それはまるで人間がアリンコを知らずに踏みつけるような状況と似ている。
C社は自身がこの業界を踏みつけていることにすら気付いていない。
今後冷却CCDメーカーで価格破壊でも起きない限り、
数年後5~6万円で買えるC社のスーパー天体カメラに、業界はひーひー音をあげるだろう。
宇宙自体は広いが、この業界がいかに狭いか…アリンコか。

冷却CCDメーカー・販売店…どう出るのか。
今後、庶民にも手が届くような大幅な値下がり、もしくはそれにとって代わる新たなアプローチを期待して…。

(久々のコラムですが、ざっと書き上げたものなので誤字・乱文をお許し下さい。)