イメージ 1



9月9日の東京株式市場で日経平均株価は急反発した。前日比1343円43銭(7.71%)高の1万8770円51銭で終え、8月31日以来の高値を回復した。上げ幅は1994年1月31日(1471円)以来、約21年7カ月ぶりの大きさ。前日の海外株式相場の上昇を受けて朝方から大幅高で始まった。円相場の弱含みも手伝って全面高となり、後場には上げ幅が1000円を超えた。その後も空売りの買い戻しを伴いながらじりじりと上げ幅を広げ、この日の高値で引けた

取引時間中に特に目立った材料やイベントはないが、欧米株式の大幅上昇のムードを終日好感する流れとなりそうだ。東証の空売り比率が41.2%(9/8現在)と過去最高水準であることや、東証一部の騰落レシオ(25日)も67.4%と底値ゾーン。上海株を横目にETFや先物の売買が活発化する公算が大きく、円安や米株先物の上昇などの支援材料がともなえば買い戻し圧力が加算され、値幅が大きくなる想定もしておきたい。 8日に発表された4-6月期実質GDPでは、個人消費、設備投資、輸出などに停滞感が判明した。景気対策や追加金融緩和への期待感も支えとなるだろう。

日経平均は5日線(17871円、9/8現在)を上回ることができるかが注目される。2013年5月高値から下落幅(3527円)、2014年10月安値からの上昇幅(3501円)などを、6/24高値(20952円)からの下落幅3537円でおおむね達成した。順調であれば、2013年5月高値と2013年12月高値を結んだ支持線からの反発力を試す局面に入る公算が大きい。
 円建てのCME225先物は先週末の大証日中終値と比べ545円高の18005円、ドル建ても550円高の18010円で終えた。