29日前場中ごろの東京株式市場で、日経平均株価は一段高の展開になっている。上げ幅は10時ごろに200円を超え、取引時間中としては9日以来、約3週間ぶりに1万5500円台で推移している。経産省が朝方発表した9月の鉱工業生産指数の速報値が市場予想を上回ったことで、買い安心感が広がっている。「今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀の金融政策決定会合、主要企業の4~9月期決算発表の本格化など注目すべき材料が多く、長期運用の投資家が動きにくい中で、先物主導で上昇している」(東洋証券の大塚竜太ストラテジスト)との指摘があった。