米国大統領選挙でのトランプ勝利から大幅高となった米国市場、前日の上昇もあり反落した東京市場といった状況となっているが、例に漏れず、今後の展開予想を考えてみたい。


まず、経済については、トランプの選挙後のコメントからは、ダメになった米国経済を立て直す的なコメントが聞かれた。前提となっている米国経済の状況は、比較感で言えば、世界一良いのではないかと思われる。その上で、法人減税、個人の減税をするならば、インフレを加速させる可能性が高く、今までFRBが行ってきたオペレーションも無駄になるのではないかと思われる。そういった意味においては、ここだけ見れば、円安ドル高から日本株にとっては良いというストーリーも描けるが、反作用としての金利上昇も予想され、そう簡単ではないだろう。更に、トランプは輸入に関税をかけるといっているが、これもインフレに繋がりやすく、少し前の期待値である経済減速と利下げのセットからかけ離れているように見える。こうなると「好景気vs金利高」の構図が生まれ、今の高金利状態からの金利上昇となると「株<債券」となる可能性は高く、結果として、株は売られるのではないかと考える。その一方で、ドル安誘導をするような話もしており、すべてを実行するのは至難の業であろう。当然、この動きは日本株にとってはマイナスであり、業種別にインパクトは変わるもののトータルで見れば、マイナスインパクトの方が多いと考える。


今は、あまり考えず、トランプ勝利=株高という図式で見ているようだが、現在の金利が高いだけに、インフレ懸念が強くなったところで、株を買うという選択肢は難しいと考える。


足下の、戦略としては、どこまで続くあるいは、あるかないのかもわからないが、トランプラリーでの上値は売りと見る。そういった意味では、40000円に近づく場面では売り先行で臨みたいところ。加えて、ここまで見てきたような動きになるならば、グロース株はいずれ買いにくくなる。バリュー株にあまり魅力はないが、消去法で見れば、バリュー株を持つ方が良さそう。