当時の私の借金は、1000万円近くありました。
すると、当然借金は返せなくなっていきます・・・当たり前ですよね、だって収入以上の支出があるのですから・・・
でも、私はあえてそのことを考えないようにしていました。
考えると、そりゃ夜も眠れなくなります。
だから、つい楽な方に逃げてしまうのです。
つまり、現実から目をそらしていたのです。
その当時私の給料は手取りでおよそ35万円程度だったと思います。
そして毎月のお小遣いが2万円、でも借金の返済額は10万円以上になっていました。
つまり自転車操業です。
借金を返すために、また新たに借金をする、限度額を超えると、また新たに新しく借金が出来るところを探す、まあ新規開拓です。
こんなところで私の営業が役立つとは・・・何とも皮肉な話ですよね。
でも、幸いにして街金にだけは手を出さなかったのがせめてもの救いだったのかもしれませんね(苦笑)
こうして私は、立派な多重債務者のなっていったのです!(笑)
まあ、当然の如く、返済も思うように行かなくなり、家や職場に幾度となく取立ての電話が入るようになったのです。
その度に、家族をごまかしたり、言い訳を考えたりしていました。
それでも私は家族に借金があることを隠し通していたのです。
その時の心境たるや尋常ではありません。
いつ借金がバレるのか、いつ家を追い出される日が来るのか、いつ家族が崩壊する日が来るのか、とにかく毎月返済日が近づくとそんなことばかりを考えていました。
死ねばどんなに楽になることができるだろうか・・・そんなことを考えたこともあります。
婿養子・・・そのことが、さらに私を追い詰めていたのでしょうね・・・どこに行っても心が休まる場所がなかった・・・しかも、誰にも相談することもできませんでした。
とにかく、離婚するまでの数年間は、それこそ毎日が針のむしろに座っているような状態だったような気がします。
そして、とうとう結婚生活に終止符を打つ時が来ました。
返済もとうとうできなくなり、私は家を出てしまったのです。
置き手紙だけを残して・・・
家族に迷惑をかけることはできないからとは都合のいい言い訳です、とにかくその場から逃げ出したかったというのが本音です。
あの時は、本気で死ぬことを考えていました。
ビルの屋上に行って、ここから飛び降りたら楽になれるかな・・・家族はどう思うかな・・・心はボロボロでした。
まあ、何とか思いとどまりました・・・というのも、やはり死ぬ度胸がなかったからです。
そして、家族と顔を合わせ、これまでのことを洗いざらい話しました。
借金があること、それをずっと隠していたこと、そしてだまし続けていたこと、それを謝罪し、私たちの夫婦生活は終焉のときを迎えたのです。
婿養子ですから、離婚ともなれば当然私が家を出ることになります。
加えて、私の当時の仕事先は、義父の紹介で入ったところです。
ということは、家を出ることと合わせて、仕事も辞めなくてはいけません。
もちろん、仕事はそのままという選択肢もあったのでしょうが、私は勤めていた会社を辞めることにしました。
結局、離婚をして残ったものは、大きな借金だけでした。
と、ここまでが私が結婚をし、離婚をした経緯です。
いかがでしたか?
いやあ、ろくでもない男でしたよね?(笑)
ここで、もちろん、ここには元妻がどのように考えていたのかは、まったく触れていません。
というよりは、わかりません。
あくまで私の経験として話です。
でも、離婚に至るのは実はすごく簡単なことです。
自分のことだけしか考えなければいいのですから(笑)
相手のこと、周りのこと、そんなことなど考えなければいいのです。
だから離婚します・・・
ということは、相手のことを考えてあげれば離婚はまず避けられるということでもあるのです!
ということを、私は身を持って体験しました・・・