では、前回に引き続き〝損失回避〟というものを見ていきましょう。
現代は損失回避がトレンドになっている以上、その類の情報が溢れています。
たとえば、あなたは今の日本の離婚率がどのくらいか知っていますか?
おそらく、3組に1組が離婚している、ということを耳にしていると思います。
このような情報から、どのような感情が生まれるのか…
まあ、あまりいい印象は持たれませんよね(苦笑)
何だ、結婚しても離婚することが当たり前なんだ…と思っていたとしても不思議ではありません。
特にこれから結婚を、と考えている人にとってみれば、これは致命的なものです。
ましてや、今では〝バツイチ〟という言葉が当たり前のように使われています。
まあ、私もその一人なのですが…
離婚というと、何だか重たい感じがしますが、バツイチというと凄く軽い感じがしませんか?
以前は、離婚といえば、キズモノというイメージが強かったのですが、バツイチというと、人生経験があるかのような印象も持ってしまいます(と私自身勝手に解釈しているのですが…)
確かに、一度結婚というものを経験はしました。
でも、それを全うできずに破たんさせてしまったのです。
離婚とは、企業でいえば自分で興した会社を破たん、倒産させてしまったのと同じことなのです。
通常、そうなってしまえば自己破産するか、夜逃げするかのどちらかです(苦笑)
でも、時代がそうではない…
もはや、離婚が半ば当たり前になっているのですから…
何とも、おかしな時代なったものです。
さて、ではこのような損失に関する情報にさらされ続けているとどうなってしまうのか…実はこれが一番問題なのです。
人間というのは、同じ情報を繰り返し受け取っていると、それが一種の信念に生まれ変わります。
いわゆる、一種の洗脳と同じです。
常に自分の周りには損失回避がはびこっているのです。
すると、その人自身も損失回避を基本に物事を考えてしまうのです。
だって、もはや信念に近いわけですから…
ということは、実際に私たちが正しいと思うことは自分自身の判断ではなく、外部の何かによってそうさせられてしまった可能性があるということです。
自分以外の、第三者の影響を多々受けているということなのです。
そうなると、非常に厄介なことが生じます。
つまり、人間が本来持つ創造性や独自性が失われてしまうのです。
本来であれば、自分で考え行動することが何よりです。
でも、実際に考えることは、自分以外の第三者の影響を多々受けているのです。
つまり、結婚は損失だとする考え方が根本にあるわけです。
とするならば、いくら結婚をしたいと考えていても、無意識のレベルでは結婚は損失だとする限り、結婚は遠のいてしまうのです。
これが、損失回避における結婚ができない最大の理由になっていると、私は思います。
しかし、損失回避という観点からすると、現代の婚活というものは非常に理にかなっていると言えます。
結婚ともなれば、ましてや恋人もいない方からすると、その手間が省けるわけです。
つまり、結婚に最短距離で到達するのは婚活が一番適しているということです。
というのも、まず自分のプロフィールを登録し、自分の好みや理想を掲げればいいのです。
それを見た人で、もしも自分の好みと合致していれば、はい!カップルの出来上がり!となるわけですから…
恋人を探す手間も省け、ポロポーズする手間も省けます。
何と言っても、すでにお互いが結婚を前提にしているわけですから。
でも、そう簡単にはいきません。
やはり、心のどこかで引っ掛かりができるのです。
なぜなら、それは損失回避というものに、少なからず疑問を抱いているからなのです。
結婚できない人の婚活利用率は約1.5%と言われています。
また、婚活しても結果が出ないという方も多数おられます。
ということは、やはり心のどこかでは結婚は損失回避という観点から考えてはいけないものなのだ、とする本能的なものがあるからではないでしょうか。
それがせめてもの救いかもしれませんね…