今や、結婚をすることに対し、疑問を抱く人も少なくありません。
つまり、〝結婚だけがすべてじゃない!〟と考える人が増えているということです。
たとえば、結婚しても生活に不安を抱えてしまったり、いつまでも、愛し続けることもできるわけがない、またパートナーに縛られるくらいなら、自由気まま、好き勝手に自分の時間を過ごしたいと考えている人もいます。
ましてや、自分の親や、友人や知人からも、〝結婚は大変だ!〟見聞きすると、それこそ結婚に対する意欲も薄れてしまいますよね?
さらに、さらに、離婚という問題ものし上がってきます。
今や、三組にひと組の割合で、離婚している!なんてことを聞くと、いったい何のために結婚するのかがわからなくなります。
まあ、何とも結婚に対する意識というものが、時代とともに変わってきたということでしょうね・・・
さて、ここまでで、みなさんお気づきになったことはないでしょうか?
すべてが、結婚に対するネガティブな部分だということです。
もともと、人間の脳はネガティブな部分が、より鮮明に残るような構造をしています。
新聞やテレビ、雑誌などのメディアもそうですが、人に何かを話す場合も、ネガティブなモノの言い方をしてしまうようです。
現実には、幸せを満喫しているご夫婦もいらっしゃいます。
離婚者の再婚率が高いということからも、結婚は幸せの一つであることがわかると思います。
だいたい、私たちの毎日の出来事には、いいことも悪いことも、だいたい同じように起こっています。
でも、なぜだかネガティブなことしか印象には残っていないんですよね・・・
これは、実に悲しいことです。
そもそも、結婚というものは、これまでまったく環境が違う場所で育ってきた者同士が、ひとつ同じ屋根の下で暮らすわけです。
そりゃ、意見や価値観が合う方が、奇跡なんです。
たとえば、愛し合うもの同士の、どうしてお互いが愛し合う仲になったのかという理由で多いのが、〝価値観が合う〟ということがあります。
じゃあ、価値観が合うからといって、結婚して、果たしてうまくいくのかというと、そうじゃありません。
まず3年もすれば、愛情も薄れ、喧嘩をしたり、それこそ相手を意に介さなかったりと、それこそ不幸な道を辿ります。
すると、結婚した当初は、あんなに優しかったのに・・・なんて、愚痴が出てくるんです。
なぜ、こんなことになってしまうんでしょうか?
つまり、誰もが結婚というものに、過度な期待をしているということです。
結婚すれば幸せになれる、結婚こそが幸せだと思っているからこそ、それが幸せにつながらないと失望してしまうんです。
結婚というものは、ハッキリ言ってしまうと、一つの形式に過ぎません。
婚姻届にサインをして印鑑を押せば、それが社会的に夫婦だと認められるということです。
問題は、結婚することじゃありません。
これから、二人で、もしくは子供が生まれ、家族でどのように幸せを築いて行くかが問題なんです。
そのスタートが、結婚だということです。
これから二人で幸せを築くものであって、決して幸せにしてくれるものじゃありません。
一人では、何をするのにも限界があります。
でも、結婚は、その限界をさらに広げる可能性があります。
世界中で、たった二人だけが築ける世界なんです。
いや、二人にしかできない世界を創るということです。