僕がAKBになって
3日目の朝。
僕とレモンは同時に
目を覚ました。
「おはようございます」
「おはよう」
今日は部屋替え。
レモンともお別れだ。
気を付けないと。
今までレモンだから
助かったって状況を
何度も味わっている。
それにそのことに
慣れてしまっている。
油断してると一瞬で
バレてしまう。
本当に気を付けよう。
朝食の時間
今日も前田はいなかった。
朝食終了後
新しい部屋と
組み合わせが載っている
紙を渡された。
『第3寮(2階)4号室
柏木由紀 前田敦子』
「え?」
驚いた。
けど落ち着く間なく
レッスンは始まった。
「ちょっとユキ聞いてるの?」
レッスン中
ぼーっとしている僕を
コーチが呼ぶ。
「え?あ…何ですか?」
「ここのステップ少し速くして」
「はい」
ダメだ。全然集中できない。
まさか前田と
同じ部屋になるなんて。
バレることより
冷静でいられるのか。
そっちの方が
僕には恐ろしかった。
ゆきりんとしてではなく
僕自身の意見を
ぶつけてしまうんじゃないか。
「ちょっとユキ
間違ってる!!」
「すみません」
明日は公演なのに
こんなんじゃダメだ。
集中しないと。
続