土曜日の昼前
竜也から電話 がきた。
「なぁ今から
どっかでご飯食って
お祈りしにいかねぇか?
ほら…今日はあの日だろ?」
「よしわかった今から行く」
祈ると言っても僕らは
受験生じゃない。
なぜ祈るのか。
何と今日はAKBの念願
興塔ドームでのコンサート
そのチケットの
当選発表なのだ。
僕は早速支度をし、
家を出発する
「母さんご飯いらないから」
「えっもう作ったわよ」
「ゴメン友達待たせてるんだ」
母は少し残念そうだった。
僕は家を出ると
竜也との待ち合わせ場所の
ファミレスへと走った。
実は高校に入ってから
毎朝10キロは走るように
している。
そのおかげで体力もついた。
「よし、とばすか」
僕はさっきよりも速く走った。
そのせいだろう。
僕は角を曲がろうとした時
人とぶつかった。
さらに尻を地面にぶつけた。
「いてて、大丈夫か?お前」
その人は僕と同い年ぐらいの
男だった。
その男の右頬は
火傷のあとのように
茶色く変色していた。
僕は言う。
「僕は大丈夫だけど」
「そうか、じゃあな」
「うん」
その男は僕に背を向け
どこかへ走っていった。
続