あの山に行ってから
数年がたった。
僕たちは中学に入学し
今は中学2年生を
楽しんでいる。
僕たちは今も仲が良いが
昔のままとは言えないほど
大きく変わってしまった。
僕の美穂を見る目も
大きく変わっていた。
美穂を見ると胸が
ドキドキする。
これが恋だと知っていた
でも、認めたくなかった。
普通の人より遅い
初めての恋。初恋。
認めたくない
認めちゃいけないんだ。
ここ最近で一番変わったのは
美穂と亮輔の仲だ。
2人はきっと付き合っている。
モテモテの亮輔
モテモテの美穂
誰が見たって理想のカップル。
そんなことは僕が一番
わかっている。
なぜなら2人の未来を
知っているからだ。
メジャーリーガーの亮輔
そして、日本を代表する
アイドルの美穂。
大物カップルの誕生
ってわけだ。
でも、そんな仲の良い
2人を見ると
ただ、胸が辛くて辛くて
仕方がなかった。
僕と君の夢の道
第2章 『涙の鎮魂曲』
僕たちは
中学に入ってから
2度目の夏休みをむかえていた
今は3人で
カラオケに行っている。
中学になってから
カラオケに
良く行くようになった。
美穂はアイドルの曲を
良く歌う。
特にAKB48が
大のお気に入りらしい
そのメンバーの中でも
不動のセンターと呼ばれている
前田敦子が大好きらしい。
AKBに入りたい。と
この前まで言っていたが
最近は言わなくなった。
AKBは秋元康が
プロデュースをする
アイドルグループで
AKBランドという場所を
拠点に活動している。
彼女たちはそこの
合宿所で生活をする。
AKBに入る条件は
様々あるが
その1つに“恋愛禁止”がある。
きっと、美穂はそこが
気に入らなかったんだろう。
いや、AKBに入らなくても
恋愛はアイドルにとって敵だ。
スキャンダルと報じられ
ファンには「裏切りだ」と言われ
蔑ませらる。
いや、大物カップルだと
皆認めてくれるのかもしれない
間違っても僕が相手じゃ
きっと認めてくれない。
僕じゃ美穂を守れない。
そんなことを考えると
また、胸が苦しくなった。
僕が良く歌うのは
ビビ・クイーンの曲だ
彼女の歌を歌うと
元気が出る。
彼女の『AN old man』を
歌っていると亮輔は
「懐かしいなぁ」と言った。
美穂は不思議そうな表情で言う
「何が懐かしいの?」
「ほら、山に行った日を
思い出すだろ?」
亮輔の言葉に思い出したような
表情をして美穂は言う。
「本当懐かしいね
あの日は3人でこの歌を
歌ってたら博士に
怒られてビックリしたよ」
2人は思い出し笑いをした。
「ハハッ博士に言ってねぇよ!!
ってなったよな」
「うんそうそう
本当懐かしい…」
そう言うと美穂はチラッと
僕の方を見た。
何故こっちを見たのか
わからない。
きっと2人だけで話したら
僕が可哀想と思ったんだろう
でもその優しさが
僕を苦しめるんだ。
昔を思い出すと本当に
悲しくなる。
美穂と結ばれることはない
わかっている。
だから、せめて
あの頃のような
関係に戻れたらな。と
何度も思った。
続