業績悪化で苦労する社長さんをいつも見ています。おカネに苦労する社長さんたちよく見られれる共通点とは…

 

 整理が苦手、という点です。 

 

 事務所、自分の机に書類が散乱している社長さん。

 

 「〇〇の状況はどうなっていますか」など質問すると机の周囲をひっくり返し始めます。質問と答えより探し物の時間が長く…

 

 一見整理されているようで透明なビニール板を机に敷いて、「標語」「最近あった人の名刺」「PCのパスワード(!)」などを挟み込んでいる方も。

 

 ビニール板の例で言うと、その机で何か集中して仕事をしようとしても…

 

 当然、挟み込んだいろいろなものが目に入ってきます。

 

 「…今のオレの取り組み姿勢は『標語』と整合しているか」

 「この人に後で電話しなきゃ」

 「PCのパスは…そうそう、これね」

 

 という確認が頭の中で無意識に繰り返されることになります。集中しにくくなるのです

 

 PCの周りに付箋をいっぱい貼るのもこのパターンです。

 

 また顧問料をカバンの中をひっくり返してお札をかき集め、「これで…!」と出してこられる社長さんも見たことがあります。おカネがちゃんとサイフにしまわれていない状態では会社のおカネがちゃんとできるはずもありません。(そのような社長さんをお助けする、ということで私のような人間の出番があるのも事実です)

 

 机回りはその人の心の中の縮図。心が散らかっていれば机も散らかります。机が散らかっていれば心も散らかります。

 

 それは心の状態にも左右されます。やる気が弱くなってくると片づけようとする姿勢も弱くなりますから机まわりも散らかりがちに。周囲から見ていて社長のやる気と散らかり具合は相関関係があるかもしれません。

 

 散らかるといえば税務署などから届く書面を開封もせず積み上げてある方もいます。「見たくないわっ!そんなもん!」というお気持ちもわかりますが送った方とすると、わざわざ書面を送って反応がない、となるとそれは気持ちのいいものではありません。次回の面談や電話のときにプラスに働くとは思えません。(私がお客様の事務所にお伺いしたあと、ひたすら郵便物の山を崩しながら開封作業をする、という先もあります)

 

 「えっと、こないだ会った●●銀行の…名前、なんてっけ、その人がですね、えっと△△って言っていて…あ、□□だったかな」

 

 これでは求められたものを投げ返すことができません。相談に乗りたくても何をどうしたいのかがちゃんとしていないと…

 

 メモ帳、手帳、スマホのメモアプリ、…自分の使いやすいものを利用して忘れないように。

 

 旧知の税理士さんはスマホの音声メモ機能をよく使っておられます。あとで聞き返すだけで思い出しますから…

 

 私は主にスマホを使ってメモ帳などに文字で記録します。文字だとキーワードで検索するだけで該当のものがでてきますから減退しつつある記憶力を補うにはぴったり。私はスマホのことを「第二脳みそ」と呼びます。自分の脳(第一脳みそ)が覚えきらないものを記録し保持してくれるからです。ご自分が使っているメモ帳のありかがわかならい、というのは脳みそをなくす、というのと同じことです。

 

 モノがちらかったときの解決方法があります。

 

 私がよくやっている方法です。

 

 朝仕事をスタートする。でもなんとなくテンションが上がらず、頭が仕事に向いていかない…

 

 そんなときは散らかった机周りの整理を始めます。書類をスキャンし、タグ付けしたあと、もとの紙はシュレッダーへ。シュレッダーが紙を刻む音が「あ、ちょっとかたづいた」「あ、またかづいた」という気持ちを喚起します。それを繰り返すと脳に「片付いてきた」「整理されてきた」という情報を視覚、聴覚から同時に送り込むことができます。書類が積み重なっていた状態の机がすっきりした状態になっていきます。少し体を動かすことも脳にそのような信号を送る効果があると思います。

 

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 そしてそのあとは…すっと仕事に集中できるようになっています。

 

 これは私の使っている方法ですがこのように「モノの整理」を「ココロの整理」に結び付ける、ご自分独自の方法があれば…地味ですが経営にものすごく役立つツールになると思います。

 

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2018.05.31

2020.07.21 改