アメリカの
とある学校での話

理科の授業中に
使われていたマウスが逃げてしまいました

先生はクラスの生徒全員に
探させたのですが

マウスがどこに隠れたのかわらず
見つかりません 

(※この先生はMrs. Beneduciという女性教師)


そこでいったん生徒を席に着かせ 
先生は自信たっぷりにこう言いました

「これだけ探しても見つからないのなら
あとはモリス君にお願いしましょう。」


ここで教室内はざわめき始めました

「ちょっと待って、なんであいつが?」
「先生、モリスには無理です。」と
生徒らは声をあげます

なぜなら
モリスは目が不自由な子だったのです


しかし、先生はこう答えました

「たしかにモリス君は目が不自由です
だからモリス君がマウスを探し当てることは無理だと皆さんは思うかもしれません。」


さらに先生はこう続けました

「でも、先生は、モリス君は目が不自由でも、神様から素晴らしい能力をもらっていることを知っています。それは聴力です。それを生かせば、必ずモリス君はマウスを見つけてくれると、先生は信じています。」


モリスは先生のお願いを聞き入れ
耳を澄まして一生懸命にマウスを探し始めました



そして
ついにモリスは、先生の期待に応えて
マウスの居場所を探し当てることができたのです


モリスは当時のことをこう回想しています

「あの日、あのとき、僕は生まれ変わった。先生は
僕の耳を神様がくれた耳と言って、褒めてくれた 
僕はそれまで目が不自由なことを
心の中で重荷に感じていた。

でも、先生が褒めてくれたことで 
僕には大きな自信がついたんだ。」

それから時は経ち、数年後。

目は不自由ですがが
神の耳をもったスティーヴィー・モリスは
この自信と才能により

シンガー・ソングライターとして
輝かしいデビューを果たします。

スティーヴィー・ワンダーという名前で