戦後アメリカによってもたされた
有機塩農薬、除草剤により
日本の農業は農薬なしでは
成り立たない状態に変化しました

品種改良も栽培法も
全て農薬使用を前提にしたものです

農薬の全てがその原材料に毒物や劇薬に指定されている物質を含みます

よって『安全性の高い農薬』など本来存在しません


しかし『使用基準を守れば人間に害はない』という迷信が1人歩きをしています


過去に使用禁止となった農薬にも使用基準が
厳然とありました


過去にも現在にも
化学的に合成された物質は
自然界には存在しないものであり
本当に安全かどうかの基準を設定すること自体?です



今の日本の田圃は
有機塩素系農薬や除草剤によるダイオキシン
有機水銀などの負の遺産を背負っています


本来の田圃や圃場は農薬も除草剤も全く使ったことがない為、昆虫や小動物の楽園になるはずです

本来殺虫剤や殺菌剤は
病害虫の被害が、他の技術を駆使しても避けられない非常時の対処療法として存在します

しかし現実は
指導機関が病気や害虫が出ようが出まいが
『予防』と称し、決められた日に決められた量の農薬散布を徹底して奨励するようになりました

これは
かのワクチン接種と同じ理論です。


農薬の恐ろしさを一番知っているのは
農家自身です


しかし日本人の価値観が変化し
『見た目のよさ』と『流通効率の良さ』を野菜や穀物に求めた結果、農薬の大量散布につながりました


殺虫剤  73,174t  1116億0300万円
殺菌剤  39,287t  734億8500万円
殺虫殺菌剤  16,648t  349億6600万円
除草剤  81,691t  1370億7100万円
2019年 農薬出荷数と金額
(農薬要覧2019より)


日本の慣行農法の仕組みは
農産物の生理を無視し
病害虫に弱い中途半端な稚苗を作り
単作多量栽培でなければ収量確保が出来ないと考え、その弱点を窒素肥料で補い、農薬で予防する図式になっています

これは
機械や資材の大量消費社会のシステムや企業戦略に
乗せられているのです

この基本的な理論を分析し
『本来は何も必要ない』ということ学び
実践していくことが大切です



かつて戦国時代

あまたの軍略家や参謀を輩出した関東の最高学府
『足利学校』にならい

日本式の農業が復活し
日本農業を本来の『結』の仕組みを持って
継続する姿に戻していきたいだけです