どうしても心が落ち込むのは
貴方が去った頃の
遠い記憶のせいでしょうか
肩幅の広い
大きな背中の貴方…
記憶に無い父親の面影は
大人になってからも
私を苦しめました
それは本当の"父"と
記憶にある"義父"の容姿が
驚く程に似ていたんだそうで
初めて義父と会わされた兄は
「お父ちゃんが帰って来た!」と叫ぶ程に
相当びっくりしたんだそうです
私は物心付いてないので
勿論、義父の顔しか覚えていませんが…
本当の父の写真は私と姉が持っている
おそらくたった此の世で2枚だけの
カメラを手に持つ
父の写真です
写真を撮る事が趣味だったらしく
産湯に浸かる私の大きな写真が有りました
今は義父の親戚に処分されてしまい
私達の手元には有りませんが
数少ない私達への
『父の愛』を感じさせる
大切な物だったのです
子どもの頃に目にしたそれは
単なる私の産湯の写真でしたが
今思うと
その被写体の向こう側に
『父』が居る
そして私を撮っていた
その時代の趣味としては
結構、洒落っ氣のある趣味
本当の父がどういう人だかを
思い起こさせますね
今となっては二度と見る事のない
私の大切な想い出
短い短い
"私と父"との
想い出…
今日も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました🐉