娘は"父の面影"を慕い、息子は"母の面影"に寄り添う | おしゃべり魔女マダム・ジョワイユの petit Lenormand

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占いはあくまでも不確定な未来を予測しているに過ぎず、結果は自らのポジティブな行動によってのみ生まれる。

そして、その行動がポジティブならば、その結果は一見ネガティブな状況に見えても、数年後必ずポジティブな事だったと自ら氣付く事になる。

"母"を乞ううる人…を書いて

私の殆ど

面影も分からない

"父"の事を書きたいと

思い立ちました

もし宜しければ、お付き合い頂けたらと思います。

キラキラ2キラキラ2キラキラ2キラキラ2キラキラ2キラキラ2キラキラ2キラキラ2キラキラ2キラキラ2キラキラ2キラキラ2キラキラ2キラキラ2キラキラ2キラキラ2キラキラ2キラキラ2キラキラ2


どれほどまでに

恋い焦がれていたか

貴方に分かる事はないでしょう

貴方の匂いや

貴方の体温も

感じた記憶すら

私には無いのですから…



そして"父"さえ居てくれたら


どれだけ想ったか

分かりません


そしてもう逢う事も

叶わないのですから




私の父は私が二歳の時に

自分の祖国に帰ってしまった

祖国というのが正しいのかどうかわからないが

そういう訳なので、私には彼の想い出は無いに等しい

ただ後で聞いた話が

想い出の様に思い出される事もあるのだが

私は超がつく程の"母っ子"で、

まだやっとヨチヨチ歩き位の私が

母と父の争いの時に

『ちゃーちゃん、これ』と

包丁を母に差し出したらしい

相当大きくなってからも

誇張されてる部分も有りそうだが(母は少し誇大妄想っぽいので…)

その話を懐かしそうに笑いながら話してくれました

父は特に姉を溺愛してたらしく

兄には厳しく

私は一番小さく母似で

何と言っても"超母っ子"なので

自分に顔も似ている姉の方を可愛いがっていたらしい

最後に私達を置いて祖国に帰る時も

姉だけを連れて行くと言っていたらしい

母の一言でそれは諦めたみたいだが


『兄妹は離れさせない。置いていくのも連れて行くのも全員で。』

これが私達と父との最後だった


別れの季節は夏に向かった

蒸し暑い日だった

続く






今日も最後までお付き合い頂き、ありがとうございました🐉




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