こんばんは~歯科衛生士二井です
今日は理科の勉強です。
↑↑↑の九歯大(九州の歯科大学)さんの記事にもありますが、歯科医療は「理科」の授業で習っていることを使います!
身体 、細菌の分野は “生物“
歯の力、動き、治療器具、機械は ”生物+物理”
薬に関しては ”生物 + 化学” などなど
中学3年生の理科を思い出しましょう
中3理科では”イオンと化学式”を習います。
(高校受験に出ます)
ちょうど秋の歯周病学術大会では
「化学的プラークコントロール」のお話があり
”イオン“という言葉が出てきました。
化学的プラークコントロールは、ハブラシの補助として使いますが
主に歯磨剤、ジェル、洗口剤などです。
わかりやすい理科の実験がありますので、🔗貼ります。
https://www.mirai-kougaku.jp/laboratory/pages/181005.php
こちらを簡単に歯科の分野で例えると…
発泡剤として歯磨剤(ペースト)に入ってる陰イオン代表。
ラウリル硫酸ナトリウム(SDS)→シャンプー、洗剤などに入ってます。
殺菌剤として洗口剤(デンタルリンス)に入ってる陽イオン代表。
塩化セチルピリジニウム(CPC)→リンス、柔軟剤などに入ってます。
陰イオンと陽イオンを一緒にすると、中和してしまい結びつくと“水“と”塩(エン)”になる。
中和反応するのです。
プラスとマイナスが打ち消し合うことから、
陰イオン型としての機能も、陽イオン型としての機能も発揮することができません。
よって、シャンプー(陰イオン型)の後のリンス(陽イオン型)や、
洗濯洗剤(陰イオン型)の後の柔軟剤(陽イオン型)を効率良く使うためには、洗浄成分を良くすすいでから使う必要があるといえますね。
↑↑↑
このことから歯磨き剤で歯を磨いて、すぐ洗口剤をすると…せっかくの殺菌成分の効き目がないです😅(中和するから)
洗口剤の殺菌成分は陽イオンなので
歯磨き剤(陰イオン)を使う場合は、30分くらいあけてから洗口剤をする 又は、よ〜く水で歯磨き剤の成分をゆすいでから洗口剤をする
注)かなりしっかりゆすいでください。歯磨き剤の成分を完全に出し切っていく必要があります。
その後に洗口剤をぶくぶくと30秒すると効き目が出るそうです。
洗口剤後は、水でゆすぐと殺菌成分が流れてしまうので 水ではゆすがないように
という成約が多いです。
今日のまとめをすると、洗口剤は効き目が出るように使えているか❓効き目があるように使うためには??でした。
最後に私のおすすめです( ¯−¯ )
<液体歯磨剤>という洗口剤とはまた違う役割の方が毎日使いやすいと思います
リステリンです。イオン系ではないので歯磨き剤と使えますよ~
高機能をオススメ( ¯−¯ )
こちらは歯につくバイオフィルム内に効くものです。歯ブラシ前に30秒すすいでから歯ブラシするものです。こちらの方が手順は簡単で毎日取り入れやすいかと思います。
オーラルセルフメディケーションをしましょう!
今度の勉強会で、歯周病のお話していただく先生から 抄録送って頂きました。今回のお話とリンクします。
学校で勉強したことはむだではないですが、臨床に落とし込み、活用するにはいろいろと自分の中で繋がんないといけないのです。
Considering periodontal disease treatment with a focus on regenerative therapy
抄銢:
再生療法を中心に歯周治療をお話ししたいと思う。
ただ2時間では語れない。
「学校の勉強は社会に出てから役に立たないじゃないですか」という学生の問いに、映画監督の北野武は「勉強を教科の範囲内としてしか捉えられないなら相当頭悪いよ、哲学や論理的思考を養って人生を楽しむ応用がきくように、あえて国語や数学って形でパッケージして教えてるんだよ。それを理解しようとせずに、中身を知ろうとせず袋詰めのまま「役に立たない」ってゴ三に捨てちゃったら、そりゃ時間の無駄だし人生の無駄だよ」と答えている。
皆さんが学校で教わったことは全く無駄ではないがそれを臨床に落とし込むことが難しい。
少しでも臨床に落とし込むことができるように面白く伝えたい。
2時間という短い時間であるが「無駄ない勉強」という面白さを感じてもらえれば幸いである。
鈴木泰二
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