雨の日も、晴れ男 (文春文庫)/文藝春秋
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ずいぶんとお久しぶりでございます。

皆様、いい読書ライフをお過ごしでしょうか。

私は「読んでるけど、書いてない」という状態でございました。

お休みしてる間に読書会に定期的に参加したりと本と親しむことはしていたんですが、やっぱり書かないとどこかで自分に罪悪感があるというか・・。

そして、書くにあたって重要なこと。

書かないと、忘れる。

今月は6月ということで、「雨」にまつわる小説をラジオ内で紹介しようと思っているんですが・・・、あれだ、書かないと自分が何を紹介したか忘れるという・・。

当初、伊坂さんの「死神の精度」を紹介しようと思ってたんですが、多分去年の2月に紹介したんですよね~・・。死神の精度。
自分の底が知れるようなエピソードだぜ・・・(^_^;)
まぁ、覗いてもすぐに触れそうな底の浅さではありますけどね・・、もとから。

で、この本を急遽読んだわけです。

作者の水野敬也さんはいわゆる「ヒットメーカー」ですね。
普遍的なことを売りやすく、わかりやすく伝えることに長けている方だなぁと思います。

「夢を叶えるゾウ」、「それでも僕は夢をみる」、「人生はニャンとかなる!」など読んでますが、どれもわかりやすい。そして言葉が強い。
シンプルだからこそ響くことってあるんだと思います。

この本もストーリーとしてはごくシンプル。

天界にいる二人のいたずらっこの神様が、アレックスさんという妻子持ちの男性の運命にちょっとしたいたずら心で干渉して、アレックスさんに対してどんどん試練・・・もとい災難が降りかかっていく・・というもの。

その災難も最初は「目覚まし時計が壊れる」と言う比較的ライトなものから「会社をクビになる」とか「家が燃える」という

いや・・・、笑えないよね・・・。

という読んでる方としても洒落にならない感じのトラブルがアレックスさんを襲います。しかも一日のうちに。

バイ○ングじゃなくても「なんて日だ!」と言いたくなるようなトラブルの数々。
でも、そんな中でアレックスさんはなんとか前を向こう、周りの人を楽しませようとします。

一歩間違えたら、「アレックスさん・・・馬鹿なの・・・?」という彼の言動の数々ですが、彼の中心には常に「周りの人を楽しませよう」という気持ちがあります。
どんなに大変なことがあっても、辛いことがあっても、なんとか前を向こうとするアレックスさん。
その姿は滑稽ですらあります。
しかし、その滑稽さがある一定ラインを超えたとき、それは「尊敬」に姿を変えます。

目覚ましが壊れた時に
「なんで壊れるんだ!全くついてない!!」
と思うのか、
「最近疲れていたから、目覚ましが壊れて自分を休ませてくれたんだ」
と思うかは自分の主観次第。

この話で面白いなと思うのは、アレックスさんに対して起こっていることはあくまで「出来事」でしか無いところ。
起こった出来事についてどう思うかはアレックスさんにゆだねられています。
なかなかアレックスさんみたいなスーパーポジティブシンキングをできる人は居ないと思いますが、その考え方の一端は真似できたらいいなぁと思います。

この話、小説というよりはビジネス本とか自己啓発本のほうが近いかなぁと思いますので、普段全然本を読まない方とか、小学生、中学生にお勧めです。
本を読みなれてる人だとちょっと物足りなく感じるかな~・・・と思います。
私はどちらかというと「ちょっと物足りないな~・・・」と思いましたが、こういう本があってもいいのかなと思います。

あ、あともう一つ。
水野さんのギャグセンスが合うか合わないかによっても面白さが変わるかもしれません。