6月の紹介本のテーマ「雨」の為に読んだ本。

 

その本の記事を7月の終わりに書くというね!

 

松尾さんの本は『9月の恋と出会うまで』以来2冊目です、多分。

そもそも『9月の恋と出会うまで』も以前読んだの6年くらい前なのでめちゃめちゃ断片しか覚えてないという・・。

最近「書店員さんが選ぶもう一度読みたい恋愛小説」で選ばれたとかで結構大きく展開してますね。

その展開してるのを見て、

「・・・・あれ?多分これ読んだぞ・・・?」

と思い出すくらい・・・。もうぬいぐるみが喋る部分しか覚えてないぜ・・。

まぁ、そんなこんなで記事にしててもこのていたらくなので、いわんや書いてない本をや・・・。

という感じですね・・・。

 

で、この『雨恋』です。

というか、多分これも昔図書館で借りて読んだことあるわ( ̄_ ̄ i)←そんなんばっか

・・と思ったんですが、「9月の恋~」以上にすっぱり忘れてたので新鮮な気持ちで読みました。

 

お話は沼野君というアラサーリーマンが叔母のマンションに越してくるところから始まります。

この叔母様が大変アクティブな方で、アメリカに仕事で数年行かねばならず、その間、自分のマンションに住んでくれないかと沼野君に提案したのに乗った形で彼の新生活が始まります。

おおむね快適に暮らしていた沼野君でしたが、その部屋には雨の日だけ現れる幽霊の女性が居たのです・・。

 

その幽霊の現れ方が秀逸だなぁと思うのです。

 

普通「幽霊」を考えたときに「見えない」とか「ぼんやり見える」とか「気配だけ感じる」とか、まぁいろんな現れ方があると思いますが、この幽霊の女性は

 

段々下から見えてくる

 

のです。

わかります?最初は足元だけだったのが、腰まで見えるようになって、肩まで見えるようになって・・・という形です。

 

この「見えるようになる」という条件は幽霊になった彼女が自分の死の真相を知ることです。

ここがまたちょっとややこしいんですが、彼女は「自殺」として世間的には処理されておりました。

しかし、彼女曰く「殺された」というのです。

 

彼女の死の真相を調べていく謎解きの要素あり、段々姿を現していく彼女が気になっていく沼野青年の心の動きあり・・・というのがこのお話の読みどころかなと思います。

 

「謎解き」ってところを考えると少し弱いかな~・・・と思いますが、何しろ、

 

下半身から段々見えていく幽霊

 

ってありそうで無いと思うので、そこが読みどころかなと。

だって考えてもみてください。自分の部屋を歩き回る足があったら怖いじゃないですか。

それが段々スカートが見えて、腰が見えて・・・でも首は見えない・・・。

って首をどこかに置いてきたデュラハンじゃん。

(デュラハンは自分の首を自分で抱えてるモンスターです)

 

彼女はさらに「雨の日しか現れない」という制約もかかってるので沼野君に会えるのが極端に少ないわけです。

そんな「ままならない二人」の恋愛(?)模様と見るのが個人的なこの本の読み方だと思います。

 

新刊書店にはまず置いてないと思いますが、気になった方は図書館に行ってみてください。