営業という仕事をしていて忘れてはいけないモノ。勘違いしてはいけないモノを感じた。

弊社の主力製品であり、且つ日本トップシェアの製品がある。価格は数万である。
今日、納品をした。
何度となくお会いした50代位の気さくな女性に。女性に手渡し、僕は他の製品の組み立てをしていると
開けても良い?と聞かれ、どうぞと。
女性は開けて、電池を入れている。今までに何度も使った事もあるだろうし、珍しい製品でもない。
でも、女性の反応は「あ、やっと来たー。嬉しいー。」
そのリアクションに僕は驚いていると、他の製品も開け始め、子供がクリスマスプレゼントを貰って喜んでいるのと同じ様な感じだった。
僕はサンタなのか?
その後話をしていると、2年前から新規事業をする為に準備して、やっと機材が揃ったとの事。以前にその事は聞いていたが、僕は何故こんなに喜んでいるのだろうと不思議に思ってしまった事を恥ずかしく思った。
そして時間が経つごとに自分も嬉しくなった。

その後、別の取引先で大口の案件が決まった。決まっただけで納品はしていない。
大口なだけに僕は嬉しくなった。

ここで考えさせられた。
営業とはなんだろう?
売って終わりではない事は理解しているが
何の為に売っているのだろう。

金額の大小に関わらず注文を頂ければ嬉しい。
これは自分の中では建前で本気で思ってはいなかった。やはり営業マンとして金額が大きい方が嬉しい。
考えが矛盾し混乱してしまう。

そこで考えた。
営業マンとして金額が大きい案件が決まったら
純粋に喜んじゃおう。
これはこれで良しとする。

ただし、もう1つの基準を自分の中に設けよう。
金額の大小に関わらず、製品を提供した相手が喜んでくれたら、自分も喜ぼうと。これなら建前で無く純粋に喜べるし、頑張れる。
これは人として喜べる。
相手が喜んでいるのに自分が喜べない事はない。
2つの尺度の感情で営業していこう。
その為にも、納品して終わりで無く満足してもらったかどうか相手に聞こう。その場で分からなければ後日聞こう。この案件で相手の役に立てたのかどうか知りたい。
当たり前の事かも知れないが自分に欠けていたモノが改めて気付かされ、今後はモヤモヤが晴れ自分に正直に営業出来そう。
サンタさんからプレゼントかな。