かなり昔から人気のあるロールプレイングゲームで「ドラゴンクエスト」というのがある。
私は元々あまりゲームが好きな方ではなかったが、いわゆるドラクエにはかなり熱をあげた。
勇者を筆頭に仲間を連れて敵と戦うゲームである。最近ではシリーズ11まで発売しているらしい。

当時なのでシリーズ3ぐらいだが、その中で、“ 賢者 ” と言う職業があった。
戦士や魔法使いと言った様々な職業をある一定期間するとなることが出来る職業である。
その為、いきなり賢者にはなれないのである。
例えば、戦士から賢者になると、戦士の要素をある程度、併せ持つ事が出来るのでとても重宝する職業であった。
戦士なのに魔法も使えたりする。
しかし、様々な事が出来るのだが、生まれ持った戦士の方がやはり強いのである。
ユーティリティプレーヤーなのだ。

現実世界でも様々な事に長けていると職場では重宝されるのだと思う。
しかし、幼心に賢者に違和感を感じた事を今日思い出した。
それは、営業マンの私だが、トレーニングマシンの保守点検を1人でやり終え、満足感に浸っていた。
1人でやったのは初めてだからである。
私もとうとう1人で出来るようになったと思えた。
この作業は1人で出来るようにならなければ、当社ではやっていけない最低限の能力である。
こうやって営業マンとしての幅を広げる事は大事である。
ただ、私はユーティリティプレーヤーにはなりたくない。


色んな事が出来る事は大事だが、営業マンとしてウエイトの高い売上が断トツに高くて、しかも保守点検も出来るのが理想だ。
売上もそこそこ、保守点検もそこそこ、他もそこそこでは得意ジャンルが無い。
得意ジャンルは売上だと言えるようになり、
且つ、他もそこそこ出来る。
もっと言えば全部断トツに出来る方が絶対に良い。
だから、全てがそこそこの” 賢者 ”に違和感を覚えたのだろう。
ユーティリティプレーヤーは目指さない。