
現在の日本国内の輸送業界における鉄道の役割はなかなか厳しいものがある。省庁の統計によれば、旅客輸送はJRと私鉄を合わせてもシェアは全体の3割に満たない。大部分は自動車が主役である。貨物輸送においては鉄道のシェアは全体の数パーセントだ。こちらも自動車輸送が大半だ。だが欧米においては現在でも最も安価で効率の良い輸送手段と認知されており、そのため欧米では鉄道は貨物輸送のためという認識が主流だ。旅客輸送が主流の日本とは認知が逆になっている。だが狭い国土での輸送コスト、効率を考えたとき、国内においては鉄道は必ずしも最も安価/高校率とは限らない。確かに一度に大量の荷物をより遠くへ運ぼうとすれば鉄道はコスト面でもかなり優位だ。しかし少量生産で貨物量が少なく、近距離の輸送となると自動車輸送が安価で高効率となる。自動車の性能も向上し、道路網の整備も進んだことがより自動車輸送を成長させ、その影で鉄道網が赤字の名のもとに廃止が進んだ。近年はガソリン高騰や環境問題の浸透から環境にやさしい輸送手段としての鉄道が見直されているが今後、鉄道はどのような形で生き残っていくのだろうか。。。。
写真は、JR磐越西線の上野尻付近にて俯瞰撮影。雪を抱く飯豊連峰バックに走ってくる”SLばんえつ物語号”を捉えたもの。地方の赤字ローカル線はこういったイベント列車による観光客誘致で活性化を模索する事例が多い。