0910 | 美女と野獣

0910

野獣は美女のことが好きです。
毎日美女のことを思って生活しています。

野獣にとってはそれは当たり前のことで日常です。



美女は調子が良くありません。

外にいったり、人に会うのが苦痛になったりします。

でも野獣となら平気。

だから美女は野獣とだけは毎日笑顔で過ごすことができます。


野獣はどんなときも美女のことを考えています。

しかし、野獣も時には疲れたり怒ったりします。

野獣は美女のことが好きだから負の感情はできるだけ抑えようとしますが抑えきれません。

そんなとき美女はとても悲しい顔をします。

そんなとき美女はとても苦しくなります。




野獣は美女が好きだから、野獣は美女を愛しているから気付いてしまいました。


美女を一番笑わしているのは自分かもしれないが美女を一番苦しめているのも自分だということ。


そしてこうも考えます。

美女を幸せにするのは、美女を笑顔にするのはこれから先に現れる王子でもできるだろう。

でも、美女を苦しめるのは野獣しかいない。



野獣は自問自答します。

野獣といたら美女は元気にならないのじゃないのか。

今は野獣といるのが幸せかもしれないがもう少し先をみたらそうではないのではないか。


野獣は美女が好きです。
だから必死に頭の中で否定します。


でも悲しいことに野獣は頭がいい。
でも悲しいことに野獣は勘がするどい。



野獣の中でもうずっと前から答えはでているのかもしれません。

ただそれに向き合う勇気がないだけ。



野獣はどこまでも自分勝手なのでした。