ツアー3日目。
今日も早起きして出かけますわよ。
行き先は、「ハトシェプスト女王葬祭殿」。
ド迫力の断崖絶壁を背景にドドんと建つ神殿は、圧倒的な存在感!!!
数千年前に造られたとは思えないモダンなつくりと、自然が融合した様子はまるで現代の美術館のようでした。
ここで豆知識。
ハトシェプスト女王は、古代エジプトで唯一の女性ファラオとして22年もの間統治しました。
公的な場では付け髭をつけて男装をしていたと言われていて、実際に男装姿のレリーフもありました。
ハトシェプスト女王の治世は、戦争よりも交易を重視。
この方針がエジプトに平和と繁栄をもたらしました。
近隣諸国へ土地を奪いにいくのではなく、金、乳香、象牙、植物の苗や木々といった貴重な品々をエジプトに持ち込み、武力で国を大きくするのではなく、国民のためになるような交易を盛んに行ったそうです。
まさしく、母なる王ですねー。男性のファラオとは「違う強さ」です。
でも、彼女の死後、次の王たちによって像や壁画に刻まれた名前や顔の多くが破壊されてしまっています…。
嫉妬って嫌だわー。まじ、器ちっちゃい!!!
こちらでももっとも神聖なエリア「至聖所」の天井にはたくさんの星が瞬いており、なんだかプラネタリウムを見ているみたい!
メインの部屋はアメン神を祀っているそうですが、女王が手がけた葬祭殿だからか、全体的に力強くも優しいエネルギーを感じます。優雅で壮麗。
私のお気に入りの場所になりました。
そして、サラハさんから、ハトシェプスト女王と、彼女の側近であった建築家センムトとの切ないラブストーリーのお話を聞いて、さらに感銘を受けました。
身分違いの恋であることから結ばれることはなく、お互いの使命をまっとうするため生きることを選んだ2人。
ハトシェプストは国のため、センムトは彼女をサポートしながら後世に残る素晴らしい建物を建築するため。
センムトのおかげで、この葬祭殿だけでなく、彼女の統治時代にはたくさんの建造物が建てられたそうですよ。
自分の幸せを犠牲にしてまで、国の平和と国民への母なる愛、そして統治時のメインプロジェクト・建築事業を通して、センムトに陰ながら愛を示したハトシェプスト女王。
この葬祭殿は、ハトシェプストとセンムトがお互いの秘めたる想い、愛を、形に現した場所なんだろうなぁ。。
天井の満天の星たちは、もしかしたら、センムトがハトシェプストに送った秘めたるラブレターなのかもしれないな。だって、わざわざ、アメン神を祭る場所に天井までぎっしり絵を掘ったりする必要ないでしょ?
ああ、ロマンチック。キュンキュン。
至聖所でそんなお話を聞いていたら、朝日が登ってきてくれました。
その光は、やわららかくて、あたたかくて。
ハトシェプスト女王に抱かれている感じがありました。
朝日と同時に気球も上がってきて、これまたとっても美しい壮大な景色を堪能できました。
当時は女王としての存在を消されてしまったハトシェプスト女王。
ですが、そんな彼女の葬祭殿は数千年間残り続け、どんな男性ファラオたちよりも多くの現代人たちの心に息付いています。
皮肉な話ですが、
『愛のエネルギーは永遠』
それを証明してくれる、偉大な母なるファラオ、なのだと思いました。
3日目その2へ続く。。。














