玉置神社 熊野古道奥駈道は月輪熊の生息地 | 70 racing project

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T.YOSHIKAWA Official blog

奈良県は十津川村
「神様に呼ばれないと辿り着けない」と言われるスーパーパワースポット『玉置神社』
六月に入ってもう1週間になりそうですが、五月の話しですいません
5月末から6月初にかけて天候不良予測されたので5月27日、土曜日でしたが5月の玉置山登拝に行ってきました
最近は陽が長くなったので空が白みかけた朝4時半に起床、急いで支度して朝5時半ぐらいに自宅を出発
土曜でしたが朝が早いせいか、クルマも少なくスムーズに走れて8時過ぎに玉置神社の駐車場に到着
いつも通り玉置山登山口から、まずは山頂を目指します
この日の朝はあいにくの曇天で、薄暗く何か出そうな雰囲気の登山道を一人ぼっちで登って行きます
前日に雨が降ったのかやけに湿っぽく、異世界からの声が聞こえてきそうな不気味な感じ
懺悔、懺悔、六根清浄ではないですが、こういう時は心を清らかに保つことが大切です
なんとか無事に山頂へ着きましたが、頂上はすっぽりと雲の中でした
周りを雲中の霧が動いているのが見えています
「あ~ぁ、何も見えない」とあきらめていたら、何と一瞬雲が切れて宝冠の森から光が差して青空が‼️
思わず見とれてしまい、我に返って「そうだ、動画撮影だ!」
あわててGoProを取り出しスイッチを押そうとしたら、すでに雲の中に隠れていました・・・
ほんの一瞬の出来事でしたが、ほんとうに不思議な体験でした
その後はいくら待っても深い霧の中、一瞬だけでも顔を見せてくれたことに感謝して山を降り玉石社に向かいました
皆さんへの報告が遅くなりましたが、五月の玉置山登拝からの玉置神社への月詣を、無事に済ませてまいりました

 

 

今回は十津川に生息する熊のお話です
十津川をふくむ紀伊山地はツキノワグマの生息地とされています
十津川村のホームページには2020.10.16付で「ツキノワグマ出没に係る注意喚起について」という内容で次の記事が掲載されていました

十津川村には「ツキノワグマ」が生息しています。
ツキノワグマは全身黒褐色ですが、名前の由来通りほとんどの個体に胸に白い半月状の模様が見られるのが特徴です。
ツキノワグマは元来、臆病で警戒心も強く、好んで人間に近づくことはありません。

聴覚と特に敏感な嗅覚で、人間より先にツキノワグマの方が気付いて避けようとしますが、不意に人間と鉢合わせてしまった場合、ツキノワグマの方も人間を恐れて、強い力と鋭い鉤爪、大きな歯で攻撃を仕掛けてくることがあります。
また、走る速度も時速40kmから50kmほどです。
奈良県が実施している「堅果類豊凶調査」の結果、令和2年度はツキノワグマの大量出没が予想されます。
山に入る時は、大きな音の出るクマ鈴を身につけたり、ラジオを鳴らして携帯するなどしてください。
もしツキノワグマに遭遇しても背中を見せず、興奮させないようにそっと下がっていきましょう。
山の中でクマの姿や足跡を見つけたら、十津川村役場へご連絡ください。

また2019年7月22日付で、クマ出没情報のお知らせという記事もあります
熊野古道 小辺路 周辺で、ツキノワグマの目撃情報が多く報告されています。
ツキノワグマは小辺路周辺の全域に生息しています。熊野古道小辺路を歩かれる方は、鈴やラジオ等の音が出るものを携帯していただきますようお願いします。

その他近年のクマ出没情報(十津川村)
2019年7月21日 三浦峠周辺 ※親子グマ
2019年7月20日 伯母子岳~三田谷(上西家跡付近)
2019年6月21日 伯母子岳~三田谷(水ケ元茶屋付近)
2019年6月16日 十津川村大字西中周辺
2022年6月18日 西中大谷橋 (十津川から三浦口に向かったときに未舗装道になる手前) 



 

世界には8種類のクマがいて、日本国内には北海道に生息するヒグマ(エゾヒグマ)と、本州以南に生息するツキノワグマ(ニホンツキノワグマ)の2種類のクマがいます
環境省の調査によると、北海道の約55%の地域にヒグマが、本州の約45%の地域にはツキノワグマが生息しています
ツキノワグマの分布は、ブナやミズナラに代表されるブナ科の落葉広葉樹林(ただし紀伊半島では照葉樹林)の分布と重なっていることが指摘されています
東日本では生息している森林がおおむね連続していますが、西日本では古くから進められてきた森林開発、そして戦後に進められた拡大造林(かくだいぞうりん:自然の森林を伐採した後、スギやヒノキなどの人工林を育てること)がクマの生息地を分断し、個体群を孤立させたと考えられています
とりわけ、下北半島、九州、紀伊半島、東中国地方、西中国地方、四国の6地域のクマの個体群は孤立していて、生息数が少ないことで知られています
(ただし近年、西中国と東中国地方では、生息数が回復してきているとの報告もあります)
こうした、分断された個体群は、孤立した森林に生息し、他所への移動ができません
そのため、限られた生息地が失われたり、過剰な捕獲などによって生息数が減ると、回復が非常に難しくなります
もともと熊は一度の出産で1匹の場合がほとんどで、妊娠周期も3~5年と言われていて繁殖率は極めて低い動物のようです
また生息域の孤立で近親交配が続くと遺伝子の劣化が進み、絶滅してしまう可能性がより高くなるといわれています
中でも紀伊山地と四国に生息する熊は他の地方のツキノワグマと違うDNAを持っているようで、レッドリストに指定されているようです
そして四国の個体群は十数頭から多くても数十頭と推定され、絶滅が心配されています
また同種のDNAを持っていたと思われる九州に生息していたツキノワグマは、絶滅した可能性が高いと考えられています
環境省では、こうした個体群を、「絶滅のおそれのある地域個体群」としてレッドリスト(絶滅のおそれのある種のリスト)に掲載しています
日本のツキノワグマは、一つの亜種(あしゅ)としてみた時、今のところ必ずしも絶滅の危険が高い動物というわけではありませんが、地域別で見ると、こうした危機が存在しているのです



 

ツキノワグマの平均的なサイズは、頭胴長(頭の先からお尻まで)は110~130センチ、体重はオスが80キロ程度、メスが50キロ程度です
個体差や季節の変動が大きく、小さい場合は約40キロ、最大で約130キロになります
記録によると、1967年に宮城県で捕獲されたオスは、体重220キロもあったといいます
それでも、世界のクマ類と比べると、小型~中型になります
また大陸に生息するツキノワグマと比較しても小型です
ツキノワグマは雑食性ですが、植物を主食としています
しかし、ウシやヒツジのように食物繊維を消化するための特殊な消化器官を持っていないので、硬くて繊維質の多い植物は避ける傾向があります
冬眠から目覚める早春には、いろいろな植物の新芽や若葉、前年に落ちたブナ類の実やナラ類の実(ドングリ)などを食べています
春に芽吹く若葉は、タンパク質が豊富で消化しやすいうえに、毎年安定した量を確保することができます
ですから、冬眠で絶食状態にあったクマが体力を回復させるために重要な食料になっていると考えられます
春から夏にかけては、その時々で花や実をつける植物、そしてアリやハチなどの社会性昆虫やサワガニなどを利用します
特に、イチゴの仲間(キイチゴなど)やサクラ類などがつける肉厚で甘い果実が大好きです
秋は、クマにとって最も大切な季節です
冬を迎える前に冬眠のために十分なエネルギー(脂肪)を貯めておかなければならないからです
ブナ科の樹木はまとまって同じ場所に生える傾向があるので、クマは一カ所で多くのブナ類の実や、ナラ類の実などを食べることができます
ブナ類の実は脂質とタンパク質が多く、ナラ類の実(ドングリ)も炭水化物を多く含む栄養価が高い食物です
このようことからブナ類の実やナラ類のドングリは、多くの地域で、クマにとっての重要な食物となっています
さらに、ミズキ、タカノツメ、アオハダ、サルナシやヤマブドウなどの秋に実る果実もよく利用します
このように春から秋にかけて、ツキノワグマさまざまな植物を利用しています
ある調査の結果では、全国でこれまでにツキノワグマが利用したと記録されている樹木の果実は、90種類にも及ぶそうです


 

こうした食性には、大きなメリットがあります
年によっていくつかの植物の実りが悪くても、他のものを食べられるため、植物の実りの良し悪し(豊凶:ほうきょう)の影響をあまり受けずに済むからです
温帯の森林に生育する多彩な植物は、クマにとって安定した食物だと言えるでしょう
また、量はあまり多くないようですが、クマは夏を中心に、蜂蜜や昆虫も食べています
魚や動物の死骸を見つければ、それも食べます
ツキノワグマがシカの死骸を食べているところも観察されています
従来ツキノワグマが生きているシカを襲って食べることは、ほとんどないと考えられていましたが、最近子ジカについての報告例があります

ツキノワグマの行動範囲はまだ十分な研究・調査が行なわれていないので、よくわからない部分も多いですが、おおよそ次のように言われています
ツキノワグマはお互いを排除する固定したなわばりをもたず、個々の行動圏が大きく重なり合うことが明らかになっています
そしてほぼ決まった地域を行動圏としますが、ドングリなどの食物が不足すると、食物を求めて行動圏を広げます
その行動圏については、オスで平均100平方キロ、メスで平均40平方キロだといわれています
秋田県で行なわれた調査によると、平年は20~40平方キロであったメスの行動範囲が、ブナの実やドングリが凶作の秋には100平方キロを超えたことが報告されています
クマの大きな体は、多くのエネルギーを必要とすると共に、高い移動能力も兼ね備えています
そしてなわばりを持たず、自由に移動することによって、必要な食物を得ています
その時々で利用できる食物を求め、特に食料が不足する時には、広い範囲を動き回ります
例年、山中の食物が不足する夏、一部のクマは人里に出没し、農作物(果樹や飼料用トウモロコシなど)を食害します
そして、秋になって山にドングリや木の実が成るようになると、食害は収まります
一方でどんぐりが凶作の年などは秋になっても人里への出没が収まらず、平常の何倍もツキノワグマが出没することがあります
これが大量出没といわれ、社会的な問題となっています



 

熊に襲われないようにするためには熊に出会わないようにすることが一番です

・クマ鈴やラジオなどの音の出るものを携帯し、自分の存在を知らせる
・各季節のクマの食物など、生態や行動を知ることで遭遇を避ける
・目撃、出没情報のあったところに近づかない
・クマの新しい痕跡(糞、食痕、爪痕など)を発見した際には十分に気をつける
・山林に入るときは二人以上で行動する。

なるべく熊に出会わないように注意していても運悪く遭遇してしまった時は

・子グマを見つけたら速やかに立ち去る
・距離が近い場合は刺激しないよう走ったり、大声を出したりせず、クマから目を離さずにゆっくりと静かに後退する

ハイキングや山登り、渓流釣りや山菜取りなどは、季節によって様々な景色や味を楽しめるイベントです
その一方で、山は熊やけものとの遭遇など、危険な場所であることも知っておかなければなりません
整備された登山道などでは遭遇の確率は低いものの、もしものときに備えて対策グッズを準備しておく必要があります
スプレーは熊やけものに対し、感覚器官に強い刺激を与え撃退します
ベルは自分の存在を知らせるスタンダードなアイテムです
また、ラジオなどの音の出るものを携帯し、自分の存在を知らせることも有効な手段です
山に入るのであれば、スプレーやベルといった、熊・けもの除けグッズを準備して十分な対策をしましょう
野性動物は恐怖体験により人を危険な存在として認識していることが多いです
また学習能力もあるため、対処方法を複数準備しておく必要もあります

熊除けベルや熊撃退スプレーを有効に活用するために、熊・けもの除けグッズの使い方を把握しておきましょう



 

熊よけベルの使い方
見通しの悪い場所や深い藪の中、また狭い沢筋などでの使用がおすすめです
また、場所や対象によって高音、低音を使い分けることもあります
最近では、アクセサリー感覚でバックパックなどに装着し、場所を問わずベルの音が鳴り迷惑となっているケースもあるようです
消音機能の付いたものや、1度取り外してバックパックにしまうなどの配慮が必要です



 

熊撃退スプレーの使い方
携行する前に、結束バンドなどで固定してある場合は取り除いておきます
セーフティクリップは使用直前に外し、使用後は誤作動防止のため再び元に戻しておきます
射程距離が10m近いものでも、正確に熊の顔に噴射するためには、3~4mほどに近づけないと効果を得ることは難しいでしょう
スプレーを使用するときは、風向きに注意する必要もあり、少量でも人の顔や目にかかると、大きなダメージとなります
また、使用期限もあるので必ず確認しておきましょう

ベルやスプレーといった対策グッズの他にも、熊やけものに対し有効なアイテムがあります
光度の高いLEDライトや大音量の電子ホイッスル、ウルフ尿、熊除け線香、爆竹、サバイバルナイフや鉈(なた)など、シーンにあわせて何を携行するか、またどのような効果があるのか知っておく必要があります
熊よけ鈴等は移動時、クマよけ線香・ウルフ尿・ラジオ等は滞在時、スプレー・ホイッスル・ナイフ等は遭遇時グッズになりますので、特徴を考えて用意する事が重要です
山では何が起こるかわかりません
人が野生動物を恐れるように、野生動物も人に対し恐怖心を抱いているかもしれません
警戒心を解かず、自身の目的にあった熊・けもの除けグッズを準備しておきましょう

でわでわまた